一般皮膚科

皮膚病と上手につき合うお手伝い

皮膚病は皮膚の病的変化であり、実にたくさんの種類が知られており、500種を軽く超える程とも言われます。原因も非常に多岐にわたり、外的因子によるもの、内的因子によるもの、老化によるものなど、至って多種多様です。なかには、決定的な治療法が無く、根気よくつき合っていく必要のある慢性疾患も少なくありません。しかし、個々のケースに応じて、スキンケアと軟膏などによる外用療法、内服療法等を適切に行うことによって、また時には薬を出すだけではないアプローチをして、より良い状態に導き、こうした皮膚病と上手につき合うお手伝いをいたします。

皆様の皮膚科「かかりつけ医」です

当院は、地域にお住まい・お勤めの皆様、子どもから大人までを対象にした皮膚科「かかりつけ医」でありたいと考えておりますので、どんな些細なことでも遠慮無くご相談ください。大学病院や総合病院の皮膚科で積んできた臨床経験を生かしながら、あらゆる皮膚トラブルについて、丁寧な診療をしていきたいと考えております。

こんな症状・疾患がよく見受けられます

ナローバンドUVB、エキシマライト療法

ナローバンドUVB療法とは、紫外線を照射する治療の一つで、難治性の皮膚疾患に効果的と言われます。紫外線(UV)は、波長の長い方から順にA・B・Cの3種類に分類されますが、この治療ではUVBのなかでも狭い範囲(ナローバンド:発がん性などが無いと考えられる波長311±2nm)の紫外線を用いることから、「ナローバンドUVB」と呼ばれています。二重に組み込まれた安全装置によってコントロールされているため当たり過ぎなどを招きにくく、日焼けも起こしづらくて安全、しかも有効性が高いことから、近年、皮膚科での普及が進んでいます。
当院では、このナローバンドUVB療法を採用いたしております。ナローバンドUVBと共に、さらにエネルギーの強いターゲット型のナローバンド、エキシマライトも導入し、症状に応じた治療を行います。症状や患部の大きさ・部位などに応じて、ステロイドなどの塗り薬や内服薬などと併用することもあります。

保険診療で受けられるナローバンドUVB療法

【保険適応疾患】
  • 尋常性乾癬
  • 尋常性白斑
  • 掌蹠膿疱症
  • アトピー性皮膚炎
  • 乾癬
  • 類乾癬
  • 菌状息肉腫(症)
  • 悪性リンパ腫
  • 慢性苔癬状粃糠疹など
※円形脱毛症については、保険適応になりません。

日帰り手術

当院では、ほくろ除去、皮下腫瘍摘出などの「日帰り手術」を行っております。

ほくろ除去

悪性腫瘍の疑いが低く、本人のご希望でほくろを切除する場合には、自費診療にて処置いたします。ほくろの切除には、以下のような方法があり、ほくろのできている場所や形状、大きさ、部位に応じて治療を選択します。当院ではエルビウムヤグレーザーを用いており、傷跡をより少なくする治療を目指しています。料金についてはなんらかの機能的問題がある場合に保険適用となります。

くり抜き法

くり抜き法は医療用のパンチのような特殊な道具やメスを使ってほくろを円形にくり抜き、除去する方法です。除去後は欠損した部分の組織が自然に盛り上がり、傷は塞がります。血流の多い部分、特に顔は皮膚の修復力が強いので、このくり抜き法が適しています。ほくろの大きさとしては、5~6ミリのものを対象とします。

切開縫合法

腕や背中、胸などの場所は比較的血流が少ないため、ここに生じたほくろ除去にくり抜き法を適用すると皮膚の修復が遅れ、傷がきれいに塞がらないケースがあります。
そのため、くり抜き法が適さない部分ではメスを使ってホクロを切除し、その後縫合して抜糸するという方法が選択されます。この場合、縫合するために、傷口が切除したほくろよりも大きくなることがあります。

皮下腫瘍

当院では、皮下腫瘍の手術を行っており、脂肪腫や粉瘤(アテローマ)などを摘出いたします。皮膚の下にできる腫瘍(しこり)には、たくさんの種類がありますが、大きく「良性」と「悪性」(いわゆる皮膚がん)の二種類に分けられます。皮下腫瘍の術前診断は、皮膚表面にできる腫瘍(皮膚腫瘍)よりやや困難です。悪性の疑いがある場合には、手術で摘出したものを病理検査に回し、確定診断をつけます。悪性など疑う場合は、より高度医療機関に適切にご紹介します。

※上記「日帰り手術」を行うにあたり、当院では適宜「エルビウムヤグレーザー」を使用します。 エルビウムヤグレーザーは水分に吸収されやすく、一瞬にして熱エネルギーに転換される性質があります。患部に照射すると、その細胞に含まれる水分がレーザーのエネルギーを吸収し、蒸散作用を起こして、瞬時に患部の組織を除去します。このとき、周辺の血管は熱凝固作用で一瞬にして固まりますので、組織の深い場所や周辺の正常な皮膚にはダメージを与えず、炭酸ガスレーザーに比べてキズ痕がキレイに治り、赤みや瘢痕も残りにくいのが特長です。

一般皮膚科で診療する代表的な疾患

湿疹

湿疹とは、いわゆるブツブツのことで、痒みや赤みを伴うことが少なくありません。
原因としては、花粉、細菌、ハウスダスト、薬剤などの外的要因、およびアレルギー、発汗、皮脂の状態、内臓疾患などの内的要因が絡み合って発症すると考えられています。湿疹を繰り返したり慢性化させたりすると、皮膚ががさついたり、湿疹の痕が残ったりすることがありますので、早めに皮膚科を受診しましょう。

かぶれ(接触皮膚炎)

かぶれには、刺激性とアレルギー性の2種類があります。刺激性のかぶれは原因物質と接触してから割と早い時期に発症し、皮膚炎は接触部位に限られます。痒みは強くありません。初めて接触した物質で起こります。アレルギー性のかぶれは痒みが強く、接触部位以外にも皮膚炎が広がります。初めて接触した物質では起こりません。症状が酷かったり、原因が思い当たらなかったりするような場合は、皮膚科を受診しましょう。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、慢性的に経過する湿疹(皮膚炎)で、痒みを伴います。その根本には、皮膚の乾燥とバリア機能の異常があり、そこに様々な刺激やアレルギー反応が加わることによって発症すると考えられています。アトピー性皮膚炎は慢性疾患なのですが、ステロイド外用薬やタクロリムス軟膏などによる薬物療法、および適切なスキンケアを行うことによって、炎症の波を穏やかにコントロールし、日常生活をトラブルなく過ごせるような治療を提案していきます。

乾癬(かんせん)

乾癬は慢性の皮膚疾患で、典型的な症状としては、まず皮膚が赤くなって盛り上がり(紅斑)、徐々にその表面が銀白色の細かいかさぶたで覆われ、やがてそれがフケのように剥がれ落ちてきます。紅斑の大きさや形は不揃いで、痒みは約半数の患者さんにみられます。他人にうつることはありません。乾癬の根本的な治療法はまだ見つかっていませんが、外用療法や内服療法、ナローバンドやエキシマの機械を使った紫外線療法など、専門医として治療法を提案していきます。

いぼ

いぼは、皮膚から盛り上がっている小さなできもの全般を指す俗称であり、専門的に言えば、様々な皮膚疾患を含んでいます。ごく普通のいぼは、ウイルス(HPV)感染によるもので、ウイルス性疣贅(ゆうぜい)と呼ばれます。ウイルスが原因ですから、うつる可能性があります。いぼの治療には、液体窒素を用いた冷凍凝固療法や電気焼灼法、ヨクイニン内服療法などがあり、個々の患者さん適した方法が選択されます。

ほくろ

医学的には色素性母斑と呼ばれ、良性の母斑細胞(ほくろ細胞)の集合体です。メラニン色素を含むため、褐色・茶色・黒色などの色をしています。生まれつきあるものと成長の途中で出現してくるものとがあり、また平らなものから隆起したものまで様々です。大きさは直径5ミリ以下であることがほとんどで、それ以上の大きさで、しかも次第に大きくなってくるようであれば基底細胞癌、有棘細胞癌、悪性黒色腫など悪性腫瘍なども鑑別に、連携医療機関と適切に医療連携を行っております。

にきび

にきびの始まりは、皮脂の分泌過多と毛穴の詰まりです。皮脂が毛穴に溜まった状態が面皰で、内部は皮脂が豊富で酸素が少なく、アクネ菌が増えやすい環境になっています。アクネ菌は常在菌ですが、数が増えると炎症を起こして赤くブツブツしたにきびや膿をもつにきびを引き起こします。にきびの治療には近年、保険適用の様々な外用薬で加療が可能になってきおり、お一人お一人の状態に応じた選択をします。

虫刺され

虫刺されとは、虫に刺されたり、接触したりした箇所に生じる赤みを伴う発疹のことで、痒みや痛みなどの炎症症状がみられます。蚊、ブヨ、アブ、ハチ、ノミ、ダニなど、身近な虫が原因となることが多いため、完全に予防するのは難しいところです。治療は、症状が軽ければ市販の痒み止めでも間に合いますが、痒みや赤みが酷い場合はステロイド薬が必要です。症状が強い場合は、皮膚科を受診しましょう。

水虫

水虫は正式には足白癬と呼ばれ、足に起こる白癬のことです。白癬とは皮膚糸状菌(白癬菌)という真菌(カビ)によって生じる感染症で、多くは家庭内の足拭きマットやスリッパなどの共用によってうつります。角層(皮膚の一番外側)に感染した白癬は、抗真菌作用のある塗り薬をつけていれば治りますが、角層が肥厚している角質増殖型と呼ばれるタイプや白癬菌が爪に寄生している場合には、内服薬を用いる必要があります。

瘭疽(ひょうそ

瘭疽とは、手足の爪周囲の小さな傷から細菌などが入り込み、炎症が生じている状態で、正式には化膿性爪囲炎と言います。傷やかぶれ、巻爪などが原因となります。爪の周囲が赤く腫れて痛み、炎症が進むと膿が溜まったり、指先の関節が腫れて曲がらなくなったりすることもあります。治療としては、原因菌に適した抗菌薬の塗り薬や内服薬を使用します。膿が溜まって白くなっているようなら、切開のうえ膿を出すこともあります。