湿疹の原因は様々、治療方法も異なる
痒みを伴う、様々な症状からなる発疹を湿疹といいます。
湿疹は痒みのある皮膚炎ですが、肌がブツブツ、痒み・赤みが出てきます。
湿疹の原因は、花粉、細菌、ハウスダスト、薬剤などの外的な刺激、およびアレルギー、発汗、皮脂の状態、内臓疾患などの内的要因が絡み合って発症すると考えられています。
このように湿疹は原因も症状も様々ですので、治療方法や薬も異なります。
痒みを伴う湿疹が収まらない場合は、診察の必要がありますので、お気軽にご相談ください。
かさつきや痕が残る原因となる再発や慢性化
湿疹が出てしまったら、とにかく皮膚を清潔に保つが大事です。
石鹸で洗う場合には泡立てて、手でやさしく洗い、よく流すようにしましょう。
また、バスタブに浸かって身体を温めるようなことをすると痒みが激しくなりますので、注意が必要です。
湿疹の再発あるいは慢性化を招くと、皮膚がかさついたり、湿疹の痕が残ることもありますので、早めに皮膚科へ受診することをお勧めします。
皮脂分泌の亢進と同時期に発症する乳児湿疹
乳児湿疹は、満1歳までの乳児期に皮脂腺の多い頭や額、擦れる部分を中心に黄色いフケが出たり、カサカサした紅斑ができたりする疾患をいいます。
原因は、まだ明らかになっていませんが、皮脂による刺激や、ヒトの毛包脂腺系に常在するマラセチアという真菌(カビ)が関与しているものと考えられています。
なお、この症状は、乳児アトピー性皮膚炎との鑑別が困難な場合もあります。
乳児は、生後1ヵ月頃から皮脂の分泌が亢進していきますが、乳児湿疹も同時期から発症し始め、ほお、額、耳の周辺などに赤いブツブツができてきます。
しかし、6ヵ月頃からは次第に消えていきますので、症状に気づいたら、皮膚科もしくは小児科を受診してください。