皮膚の表面が硬くなる

魚の目とたこ

魚の目とたこは、ともに皮膚の表面が硬くなることを言います。
これと似たような症状として尋常性疣贅(いぼ)がありますが、魚の目やたこは、体のある部位が繰り返し使われることで皮膚の角質が硬くなる状態を言います。
どちらも悪性ではありません。
一方、尋常性疣贅は、ウイルス(ヒトパピローマウイルス)感染による皮膚疾患で、手足にみられるケースが多く、感染することで増えていきます。

魚の目は痛みがあれば医療機関に相談を

皮膚が硬くなることについては魚の目とたこは同じですが、それぞれに違いがあります。
魚の目は、足の裏や足の指の間にできることが多く、歩くときに痛みが生じます。
その原因というのは、足の場合、足の皮膚のある一点に圧迫や摩擦といった刺激が長い期間加わり続けていくと、やがて皮膚の角質が硬くなります。
それが蓄積していくことで皮膚の表面が厚くなり、その角質の中心が芯のように硬くなって皮膚の内側へと侵入していきます。
痛みがひどい場合は、取り除く必要がありますが、魚の目は角質の深い部分まで入り込んでいますので、除去の際は皮膚科などの医療機関にご相談ください。

たこは痛みが改善しない場合はご相談を

一方のたこも、魚の目と同じように皮膚のある一点に圧迫や摩擦が加わり続けることで生じるものです。
鉛筆などの筆記用具を用いて文字などを書く時、長期間同じような持ち方である一点に圧を加えて書き続けると、加えている部分が硬くなっていきます。
それが「ペンだこ」です。
たこは、魚の目のような芯はなく、広い範囲で均一に角質が厚く硬くなり、大きくなってくると歩行時にぶつかる部分など痛みをおこします。
たこも、厚くなって痛みを覚える部分を削ったり、角質を柔らかくする外用を使って痛みをなくします。
当院では角質除去にコーンカッターやグラインダーを用いて痛くない処置を行います。