皮膚に直接触れた刺激や毒性で起こる湿疹

かぶれとは、皮膚に直接触れたものの刺激や毒性が原因となって起こる炎症や湿疹を言います。
かぶれの原因がわかっている場合は、原因物質の名前を頭に冠して呼ぶことが多く、例えば漆であれば「うるしかぶれ」と称されます。
原因が明らかでない場合は、「パッチテスト」を行います。
パッチテストとは、原因と思われる物質を背中の皮膚に貼りつけて反応を見る検査です。
原因物質を特定できたら、まずはその物質が含まれるものに接しないようにします。
当院では、「パッチテストパネルS」の他に金属アレルギーのパッチテストを行っております。(アレルギー性鼻炎、結膜炎、などについてはView39検査を行います)
アレルギーについてお困りであれば、お気軽にご相談ください。

ステロイドで症状を抑える

治療方法としては、まず症状を抑えるためにステロイド外用薬を使用します。
強い痒みがある場合は、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を使用します。
症状が重症であるときは、ステロイドを内服するほか、医師による経過観察なども必要になってきますので、早めの治療が有効です。

アトピー性皮膚炎と類似点が多い

なお、接触皮膚炎には、塩酸や強アルカリ物質などの刺激があるものによる刺激性接触皮膚炎のほか、アレルギー性(アレルギー性接触皮膚炎)により起こる湿疹もあります。
この場合は、原因物質(例えば金属や化学物質)に繰り返し触れることで湿疹が現れ、痒みや痛みを伴います。
こちらの症状は「アトピー性皮膚炎」とよく間違えられるのですが、アトピーは複合的な要素が絡むので原因が複雑です。
一方、アレルギー性接触皮膚炎は、原因が複雑なアトピーとは違い、原因を特定し、その刺激を除くことができれば、比較的容易に治すことができます。