2017-05-19

多汗症の診察についてご紹介

卓上型発汗計

多汗症で困っている患者さんは多くおられます。汗の量がこのくらいだから多汗症であるという定義はなく、‘日常生活で困る’と自覚したらそれは治療対象になりますので来院ください。

まず、多汗症の中のどの分類にあたるのかを診断します。原因が特定されない原発性多汗症と、なにかの原因疾患があって多汗症状を有する続発性多汗症を見極めることが必要です。実はなにかの疾患があることで多汗がある場合はその治療が必要な場合もあります。

腋の下、手のひら、足の裏、頭、顔面などの多汗症状を呈する原発性局所多汗症や、全身性多汗症、ホルモンの変化による多汗症、薬剤が関係している多汗症など、色々なタイプによって治療方針を決定していきます。発汗量もしっかりと測定します。当院では卓上型の発汗計を用いて、あらゆる部位の発汗をその場で測定することが可能です。

私自身、東京医科歯科大学皮膚科の発汗異常外来にて2005年より現在まで継続して汗の患者さん達を多く診療してきており、ふくろう皮膚科クリニックでも同様の治療選択肢を提供できるとともに、最先端の治療が提供できるクリニックにしていきます。一人一人にオーダーメードの治療を提供します。

院長 藤本智子