2017-09-22

帯状疱疹ワクチンについて

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今日は帯状疱疹ワクチンのお話しです。

帯状疱疹は、水痘(みずぼうそう)を起こす水痘・帯状疱疹ウィルス(VZV:varicella-zoster virus)によって起こる疾患です。VZVは初感染でみずぼうそうを引き起こしますが、治ったあとは私たちの脊髄後根神経節に潜伏しています。ということは一生仲良く共存しているということです。そこで、加齢や疲労による細胞性免疫の低下がおこると、抑えきれなくなったVZVが再活性化して、今度は体の左右どちらか半分に、神経分布領域に一致して帯状に帯状疱疹を発症します。日本では80歳までに約3人に1人が発症するとされており、50歳以上が患者さんの7割を占めます。

そこで、水痘および50歳以上の方に対する帯状疱疹の予防として、ワクチンが使用できるようになりました。他のワクチンとの接種間隔や、投与に適さない方もおられますので、診察で最終的な判断となります。

今年の夏は、帯状疱疹の方がクリニックでも多くみられました。年齢も20代の方から80代の方まで分布され、決して高齢な方ばかりではないものの、重症になるのは高齢の方が多く、来院された方では数名入院加療のため近隣の医療機関に紹介させていただきました。入院となるとやはり体力が落ちて入院前の生活に戻るのに苦労されることもしばしばです。

帯状疱疹ワクチンは、そのようなリスクを軽減するために非常に有効なものと思います。

気になる方は一度ご相談ください。

院長 藤本智子

2017-09-11

寒暖差に注意! 秋冬は “ムレ汗”ケアをしっかりと

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9月11日(月) 市販されている制汗デオドラント「デオナチュレ」の中にあるコラムの取材を受けました。秋冬の汗についてです。

http://deonatulle.com/column/201709-2

池袋西口ふくろう皮膚科クリニック

2017-09-11

ニオイがみえる! コニカミノルタ

本日はまた汗の診療に関連した話題です。

汗の診療をしていると、ニオイに関してのご質問も多く受けます。ニオイ診療の中では主に腋臭症(わきが)の診断をすることが多いのですが、他にも、頭部や体、足の臭いや下半身の臭いの相談もあり、ニオイに関する悩みを抱える方は、洋服選び、デオドラント製剤、食べ物や調理方法まで気を使って、外出前にシャワーに入り、着替えを準備するといったできる限りの対策を日々とられている方も少なくありません。そういう人にとって通勤電車やエレベーターの中、会社や学校での生活は非常に緊張感があるものとなり、気が休まるときがないほどです。

においについての評価、病院では実際に患者さんに臭う部分にガーゼを当ててもらい、医師が臭いを嗅ぐガーゼテストという、アナログで原始的な方法を用いています。しかし、何人もテストをしていますから、本当に臭いがあるかないか、その程度はどのくらいか、重症度に合わせた治療の方針を立てることができます。自分のニオイを気にすることで日々の生活がしにくくなっていると感じる方はぜひ受診をお勧めします。実際の診療では、本人が気にされているほど臭わない方も非常に多くおられ、ニオイという見えない存在に振り回されることの背景には、ネガティブなイメージが過剰になっている社会的な背景もあるのではないかと思うこともしばしばあります。

そんな中、コニカミノルタ株式会社からニオイセンサー、kunkun bodyという製品が発表されました。

https://kunkunbody.konicaminolta.jp/

測定できる部位は 頭、耳の後ろ、腋の下、足で、その部位の臭いを汗臭、ミドル脂臭、加齢臭に分解し総合結果を数値化するというものです。気になる人にとっては、第3者に頼ることなく出かける前のチェックとして使用でき、非常に助かる製品と思います。この数値化で、ニオイに関しての悩みが軽くなる人が多くなること、また医療現場でも活用できる可能性にも期待したいと思いました。

その一方で、診療をしている立場からはニオイ過剰症になっていないか、いつも無臭であること、さわやかな香りを身に着けることが当然という社会の風潮からくるプレッシャーが気になるニオイの原因になっていっているのではないか。という目線も常に持ちつつ、一人一人にの診療を行うことが、その人の悩みの解決につながるとも感じています。

ニオイの数値化のお話しでした。

 

 

院長 藤本智子

 

2017-09-07

ありがとうにキュン 

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今日は、きゅんとした話題です。最近きゅんしたことってありますか?私の場合・・・年々は減っていますが、その分きゅんとしたことは印象深くなっている感じがします。

ふくろう皮膚科では、お子さんがクリニックから楽しく帰ってもらえるようにシールなどお渡ししていますが、ある日お母さんの来院にお伴できてくれた3歳の男の子に院内のゴム手袋を一緒に渡したことがありました。2週間後、男の子がありがとうのお手紙をくれました。はい、それはきゅんですね。ゴム手袋でそんなに楽しんでくれたことと、わざわざ手紙を書いてくれたピュアさが、胸に突き刺さりました。

きゅんとするのはいいですね。心も体も軽くなったような気がします\(^_^)/

ありがとうございました!

 

院長 藤本智子