ちえぶくろう

花粉皮膚炎について取材を受けました 資生堂dプログラム

今年も花粉の飛散予測が発表されました(日本気象協会より)。それによると、東京地方のスギ花粉飛散量は通年通り飛散時期は2月中旬と予測されていました。予測よりも少し前から実際には飛散し始めますので、そろそろ花粉対策をし始めるのがよいでしょう。クリニックにも、なんだか目がかゆくなってきた。鼻がムズムズしてきたという患者さんが今週いらっしゃっていました。

春はスギ花粉の飛散期と時期を同じくして、顔面に皮膚炎を起こす人が例年多く来院されます。スギ花粉症の時期に、顔が痒くなり紅くなりのトラブルを、皮膚科では‘スギ花粉皮膚炎’`花粉皮膚炎’と診断することがあります。今回は、敏感肌の方でも使えるというコンセプトで作られている ‘資生堂 dプログラム’ サイトの中で、‘花粉皮膚炎’ についての取材のお仕事をいただきました。

資生堂さんは、花粉の少ないスギなどに植え替える「花粉の少ない森作り」をしている東京都の支援をされているとのことです。

このような地道な活動が実って、将来花粉が少なくなると日本に過ごしやすい春が訪れお花見も心から楽しめるかもしれませんね。

https://www.shiseido.co.jp/dp/suginoki_cp/report1/  ← 花粉皮膚炎について 取材を受けました

スギ花粉、顕微鏡で検索すると、スギ花粉の写真が出てきますが、1個の突起をつけた丸い形をしています。大きさは約30㎛。人間の髪の毛の直径1mmと比べると非常に小さなものですが、目や鼻などの粘膜に付着するとその外側の殻が破れて、アレルゲンとなる物質が放出され流涙、くしゃみ、鼻水といったつらい症状を起こします。顔面の皮膚ではどうでしょうか?皮膚のバリアがしっかりと整っていたら、花粉は侵入しないでしょうが、その時ついた皮膚の状態が乾燥していたり、ひげ剃りで傷ついていたり、アトピー性皮膚炎で炎症があったりで万全な皮膚の状態でなかったとしたら、皮膚炎を起こしてしまうでしょう。

飛散ピークには車のガラスにびっしりと張り付くくらいの花粉を目にしますが、自分の顔面も同様に花粉びっしりだったら。。。。想像しただけで痒くなります。

飛んでいる花粉を寄せ付けない対策(マスク、ゴーグル)をする、家に花粉を持ち込まない皮膚のスキンケアも行うことで、アレルゲンの侵入を防げます。

さあ今日からスキンケア強化をしましょう。

 院長  藤本 智子


読売新聞 ‘からだの質問箱’ 2019年1月11日 質問に回答の記事を載せていただきました

読売新聞 2019.1.11  からだの質問箱

2019年、新年あけましておめでとうございます。

今年は‘読売新聞の‘からだの質問箱’ の回答が仕事始めとなりました。ご質問の方、どこに相談しようか(病院なのか友人なのか・・・)と悩まれたと思います。

真っ白のタオルに石鹸をたっぷりつけて、首の後ろや背中をごしごしする。くーーーっと、めちゃくちゃ気持ちいい瞬間ですね。しかし白いタオルはこすると茶色くなる。このようなご経験、みなさんあるのではないでしょうか。。。。。もちろん私もあります。

皮膚の外側部分は表皮が細胞分裂を常に繰り返していて、不要になった細胞は垢となって自然に外に排出される構造です。その垢をごしごしタオルでこすると茶色くなるというのは正常な現症です。ただ、垢が不要なものかというとそうではありません。からだの外側と内側の間にあって、バリア機能の役割を担っています。その垢のバリアを不自然にとってしまうと、湿度の低い冬などはとたんに乾燥してしまうことになってしまうのは想像しやすいと思います。ふくろう皮膚科では、お子さんからご高齢の方まで、この季節はやはり乾燥肌が多くいらっしゃいます。(朝出勤するとクリニック内の湿度は20%台!ですから。乾燥対策に、クリニックに着いて真っ先に加湿器を付けるのが私の日課です。)

その中でも目立つのは、女性の顔の乾燥肌です。

起床時洗顔、保湿してから化粧下地、ファンデーション、アイメイクをして仕事へ。

帰宅したらクレンジングでメイクを落として眼の周囲は特別アイメイク用のクレンジングを使う場合も。その後洗顔してまた保湿する。

女性の顔は‘落として洗ってつけて落として’といった日常が繰り返されます。これでは自然な皮脂も取れて、皮膚が非常に薄くなり、結果的に顔の敏感肌症状になる方は非常に多いです。来院された患者さんには顔に使用するものをシンプルにして、‘ぜひ、面(ツラ)の皮を厚くしてください!’とお話しさせてもらっています。

垢(あか)には大切な役割があり、取りすぎないようにしよう! というお話でした。

今年もふくろう皮膚科にてお悩みに真摯に診療をさせていただきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

   院長  藤本智子

 


月刊 赤ちゃんとママ パパの相談室 毛髪の悩み

赤ちゃんとママ 2019年1月号

今回、月刊誌 赤ちゃんとママ の中の、パパの健康相談室 のコーナーで、毛髪の悩みについての取材を受けました。

成人では、基本的に1日100本の毛髪が抜けるといわれています。朝髪の毛をブラッシングした時、お風呂でシャンプーをしているときなど以外にも、気が付かないうちに自然に抜けています。その1箇所の毛根から生えてくる毛、1本に注目すると、生えてきて伸び続ける成長期は2~6年程度です。抜けた毛穴は一度3,4か月お休み期間があり、再度新しい毛が生えてきます。ランダムに頭皮ではそのサイクルが起こりますから、ずっと毛髪があるように見えています。

脱毛を起こす疾患の代表としては

男性型脱毛 (AGA): 成長期がどんどん短くなってくることで起こります。男性ホルモンの作用で、治療はホルモンの働きを邪魔するような内服や、血流をアップさせるような外用薬があります

円形脱毛症: なにかしらのきっかけがあり、毛根に対して自分の免疫が攻撃してしまう自己免疫疾患です。治療は外用や内服、液体窒素療法や注射、光線など非常に多くの治療があります。

が多いと思いますが、その他にも色々な脱毛の種類があります。頭髪はやはりなにかトラブルが起こると非常に困る場所であると思います。ふくろう皮膚科でも髪の毛に関してのお悩み、老若男女問わず、非常に多くみられます。

日本皮膚科学会からは脱毛症のガイドラインがあります。確かな効果がある治療を保険診療を中心に行いつつ、プラスの自費診療も行っていくことができるように準備をしています。

院長 藤本智子

 


第48回日本皮膚免疫アレルギー学会総会 ランチョンセミナーで講師をしてきました 光線療法について

11月17日の土曜日は、奈良春日野国際フォーラムで開かれた第48回日本皮膚免疫アレルギー学会総会学術大会で、ランチョンセミナー4 光線療法で考える湿疹・痒み治療へのアプローチという講演の場をいただく機会がありました。ランチョンセミナーポスター

座長に大阪市立大学皮膚科教授の鶴田大輔先生、長崎大学皮膚科教授の室田浩之先生、演者に新潟市のながたクリニック 伊藤明子先生、池袋西口ふくろう皮膚科クリニックから藤本という構成で、当院にも導入させてもらっているウシオ電機のエキシマライトを使用した実際の効果について、お話しをさせてもらいました。最近味わったことがない緊張の発表でした(緊張と話し方の要向上の件は今後の検討です)。。。。。

皮膚科では特殊な波長の光線を用いた治療が長い歴史の中で発展してきています。特に2000年代からは、ナローバンドUVBや、エキシマライトと呼ばれる308~311nm(ナノメートル)の限られた波長を有する光線の機械の治療が保険適用となり、日常診療で使われています。どのような疾患に用いられるかといいますと、アトピー性皮膚炎など痒みの強い湿疹病変や尋常性乾癬、掌蹠膿疱症や尋常性白斑といった、非常に多くのものに役立てられています。

今まで、内服や外用療法でなかなか改善しなかった経過で光線をプラス+することで改善することがよくみられ、当院でもそのような患者さんにはこの光線療法をお勧めしています。光線療法のよい点としては、特に副作用がない(軽度の日に焼けるような症状がでる場合もあります)ことで、今回の検討では痒みに対しての効果が高くみられることに注目して発表を行いました。

日常診療で行っている治療を今回講演のために整理しなおしていて、その効果を再度実感したとともに、適した症例、状態などについても理解が深まりました。

明日からの診療で生かしていきたいと思います。

学会が終わってからは、紅葉の奈良で初めて人力車に乗りました。鹿さん達も沢山いてのどかな風景でしたが、実は鹿が近年増えていて実は栄養が足りていない子もいるらしいという説明を聞きました。

人力車に同乗しておられるのは、フットケアでよくテレビにも出演されています、埼玉県済生会川口総合病院 高山かおる先生です。

奈良の国際フォーラムは庭園があって能楽堂もあり素敵でした

鹿があらゆるところで草を食んでいます 

 


週刊文春 2018年11月8日号 取材

あわただしい日々で投稿がまた延びてしまいました。寒くなってくると多くなってきた火傷の話題や、通常診療で非常に多い円形脱毛症やニキビについても投稿をしたいと思っているところなんですが、なかなか追いついていかない状況です。。。。

今回は、週刊文春の取材(文春砲ではないんですヨ!を受けるという、一生で一度あるかないかの非常事態のためちえぶくろう、更新です。

文春表紙

文春表紙週刊文春 2018.11.8

クリニックでも、最近乾燥肌の方が増えてきました。保湿、スキンケアは言うまでもなくここから大切なことですが、さらに直接肌に触れる下着の素材にも気を付けていただきたいと思います。

この季節暑かったり寒かったりで何を着ていいかわからなくなる季節ですが、診察室ではキャミソールの下着の上にウールのセーターなんてチョイスをする方も意外に少なくないです。直接肌に触れる素材としてウールはちくちくしてかゆみを引き起こします。直接素肌に触れるもの、もう一度見直すきっかけになるデータを含めた記事となっています。ぜひ、この冬のインナー購入の参考にしていただければと思います!

院長  藤本 智子


水いぼの患者さんその後 伝染性軟属腫

もうすぐ夏も終わるのでしょうか?またまた非常に暑い日が戻ってきましたね。前回の投稿から日があいてしまいました。今回は、気になる小さな患者さん、

水いぼの君(キミ)のその後です。結果としては、、、、、、気になりますね。。。。。。。なんと・・・・・・・

ほぼ治りました💛 ほぼとはいっても、見た目は完治です✌ (水いぼは伝染性ウィルスの感染症であり、ウィルスは肉眼的には見えませんので、もしかしたら残っている可能性は否定できません)

あれからも(最終的には4回くらい来院しましたね)麻酔テープを貼ってきてもらい、クリニックで摘出しましたが、我らが水いぼの君(キミ)は、来院を追うごとに協力的になってくれました。私が水いぼを取りやすい姿勢でじっとしてくれて、最後は心配するお母さんの前で堂々としたお兄さんな姿をみせてくれました。

‘この病院だったら来てもいいよ’と、今年夏を通じて私にとって一番のお褒めの言葉、水いぼの君(キミ)から頂きました(^▽^)/

暑い夏、成長したいがぐり頭の男の子の成長が垣間見えて、本当にうれしかったです。まだまだプールに間に合うからいっぱい遊んでください!

院長 藤本智子

 


2018年7月の取材 多汗症 発汗機能 脂漏性皮膚炎など

毎日暑いですね。みなさんも夏バテ気味ではないでしょうか? 私も少しだるさの残る日々が続いています。

連日の記録的な猛暑で、熱中症の特集が組まれ、新聞やテレビでも毎日のように取り上げられています。

当院も汗の疾患の方を多く診療で拝見することが多いため、夏になると関連した取材を受けることがあります。診察でも伝えきれないことを記事にしていただきましたので、リンクをつけて保存したいと思います。

◉月刊クレデンシャル 知っているようで知らない疾患のガイセツ file_101 ‘多汗症’

クレデンシャル

◉Fole みずほ総合研究所 抗老化寺子屋 第56回 夏場を乗り切る上手な「汗」の書き方

Fole

また、赤ちゃんからご高齢の方までのクリニックで、赤ちゃんの雑誌からも依頼を受けたことはとてもうれしいです。

今回は、パパの頭のふけ、かゆみの相談でした。

◉月刊赤ちゃんとママ パパの健康相談室 ‘脂漏性皮膚炎’

月刊 赤ちゃんとママ

この猛暑の夏は、今まで以上に体調管理に気を付けていきたいです。

 


水いぼの季節になってきました~お父さんお母さんへのメッセージ~

毎日暑くなってきました💦今年は早すぎる夏の到来ですね。

暑くなると多い皮膚科疾患。今日は『水いぼ』のお話しです。

水いぼは、専門用語で伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)と言われるウィルスが皮膚に感染して起こります。見た目は表面がつるつるして、少し光沢があり、大きさは1~5mm程度のぶつぶつです。ウィルスの接触感染でうつりますので、洋服から皮膚が露出する頻度が増える夏の時期に多くなり、肌のふれあいが多いこども、その兄弟などは特に感染する機会が多くなります。さらに、汗をかいたりして痒くなり掻いてしまうと水いぼが次々と増えてしまうことも少なくありません。自然に治ってしまうこともありますが、ただ、次々と増えて100個くらいになってしまうこどもがいるのも事実。。。。

さらに水いぼがあることがわかると、感染の観点から保育園や幼稚園のプールは禁止というケースが多いので、色々な考え方はありますが、やはり‘数が少ないうちに取ってしまう’ という方針をお話ししています。

水いぼの切除は痛みを伴いますので、当院では麻酔テープをお渡しし、事前に貼っていただくことで痛みを軽減し処置をしています

しかし痛いのは誰でも嫌ですし、怖いですから、小さなこどもにとっては大きな試練であります。

先日も、初めて来院された4歳の男の子。クリニックのエレベータホールから大きな声で泣いてやってきました。彼にとっては人生で最悪。この世の終わりという思いでやってきた戦場です。今までも何回か水いぼの処置を経験していて、これから何が起こるのか分かっているようでした。こどもといえども、もうちゃんとわかる年頃。水いぼはとらないと増えるし、大好きなプールをお休みしなくちゃならないこともわかってます。でもやりたくない!!そんな彼になんとか伝えました。私たちは治したいんだということを。。。。。いっぱい汗をかいていっぱい涙がでちゃいましたが、最後、4歳の彼は動かずに先生の治療に協力してくれました。ほんとえらかったです。その日の1等賞、MVPです!まだもう少し水いぼは残っているので彼の試練は続きますが、終わらない戦いではないことを私たちスタッフ一同、一生懸命伝えていますので、これからも頑張ってくれると信じています。

お子さんを連れていらっしゃるお父さんお母さんにお願いします。いやがるお子さんを連れて受診させるのって本当に大変ですし、待合で泣いて他の人に迷惑がかかるとはらはらしてしまうと思います。さらにお子さん痛い処置をする姿を見るのは本当につらいものです。実際涙ぐんでしまうと思います。

こどもは体を張って頑張りますので、終わったらぎゅーーーっと抱きしめて、めちゃくちゃほめちぎってください!

こどもが大きく成長する夏。水いぼの体験もその成長に貢献できたらと願いながら、サポートしていきたいです。

院長 藤本智子

 


第117回 日本皮膚科学会総会 教育講演18 発汗診療

先週の6月1日午後と2日の診療を休診とさせていただきご迷惑をおかけしました。今年の皮膚科学会総会は広島大学の秀道広会頭のもとで行われ、

私は2日の午前中に教育講演18の座長、演者を務めてきました。昨年に引き続き総会での発表と今回は座長という大役をいただき、大変緊張する時間となりました。

今回はヒトの発汗機能について長年にわたる研究を行われてきた 大阪国際大学人間科学部スポーツ行動学科教授 井上芳光先生💦、発汗の専門外来を設置し診療を行っている愛知医科大学から柳下武士先生💦、蕁麻疹について精通されて、汗と蕁麻疹の深い関係などに造詣がある神戸大学皮膚科の福永淳先生💦、汗が関わる皮膚炎の関係について汗や汗をつくる汗腺の研究を精力的に行われている長崎大学教授室田浩之先生💦、(+ふくろう皮膚科から藤本)の講演でした。

ヒトの汗腺機能は鍛えられるものであり、発汗を避ける生活をしていると発汗機能が衰えてきますが、下肢からその順番は始まり徐々に上半身にむかっていくことは非常に示唆に富むと思いました。空調の効いた生活で汗を避けて生活をしていると、発汗機能が残る上半身優位の多汗という状態になることもあるということです。ただ、運動を続けると年齢を問わずに発汗機能は回復してくることもわかったので、筋トレと同じように発汗トレーニングは行っていくべきであり、適切な汗のかき方を目指すということが大切であると改めて認識しました。

とはいえ、徐々に蒸し暑い日も多くなり、当院では多汗症の患者さんが汗を止めたいということで来院されています。都市型の社会、温暖化、汗に対する不寛容な空気など、色んな社会的背景から多汗を苦にされる方は増えていると実感しています。患者さん一人一人に合わせた治療の提案をしていきたいと思いました。

他にも広島では皮膚の勉強のアップデートをしてきました。日々の診療に役立てていきたいと思います。

広島ではゆかたで街に繰り出すお祭りが行われていて、とってもにぎやかでした。代り映えのないポーズですね。黒くてみえません。

大学の医局の先生方と、なぜか大阪風お好み焼きをこの後食べに行きました。おいしかったです。

院長 藤本 智子


手足の多汗症の治療 イオントフォレーシス増設しました

気温が上昇してきて花粉症シーズンに入りました。と、同時に掌蹠(しょうせき)多汗症=手のひら、足の裏の多汗症の方も、本格的に手足の汗にお悩みの季節になってきました。

多汗症の治療については、段階的なアプローチが必要ですが、掌蹠多汗症の治療選択肢の中で水道水イオントフォレーシス療法は、週1回程度の継続通院をしていただくと、10回以内で一定の効果がみられてきます。当院では通院の患者さんが多くお待たせすることがありましたので、イオントフォレーシス療法を同時に3人治療できるように増設し、予約枠を時間ごとで設けて利用しやすいように改善しました。

今後も診療上の改善点については検討し、適宜解決していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

院長 藤本智子

 


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