ちえぶくろう
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1・2・3歳 カラダのおハナシ 肌の常識 〇?✕?
カテゴリー:アレルギー科 , クリニック , メディア取材など , 一般皮膚科 2019年09月09日
関東を通り過ぎた台風一過、多くの交通機関が乱れて大変な一日でしたね。当院も安全第一で予約時間関係なくみなさん無事お越しいただけてほっとしました。今日のように多大な影響がでる気象や災害の場合の準備について、改めて職場でも家庭でも対策を話し合う機会にもなるとも思いました。
今回は、カラダのおハナシの記事の取材を受けました。カラダのおハナシ 肌
2年前の当院内覧会でもお話しましたが、スキンケアでアレルギーの一部が予防できるという内容について記事にしていただきました。日頃のスキンケア(洗う、保湿する)を行うことで予防できるアレルギーがあるということは、本当にやらなきゃ損ですね。入浴後5分のスキンケアの積み重ねが日頃の肌の調子を保ちます。
肌のバリア機能は、毎日ゆらぎがあります。睡眠不足やストレス、ホルモンバランスでもバリア機能に影響しますし、もちろん気温や湿度、紫外線や汗などもそのバランスに大きな影響を与えます。さらに使用する石鹸や化粧品類、肌の手入れの仕方、肌に直接さわる下着の生地や密着度の影響も加わっていきますので、少しずつの積み重ねで大きな差がでてくるでしょう。
毎日、入浴後の5分は自分の肌と向き合って、その日その日の肌の様子を観察していくと、“今日は元気な肌だな” “今日は乾燥しているな”など微妙な違いが分かってくると思います。様子をみて、今日はしっかりここに塗り薬を塗っておこう、さらには 少しお酒を控えよう、とか、少し運動をするようにしよう、とか、睡眠を今日は多く取ろうなど自分なりの対策もでてくるかと思います。場合によっては、こんなほくろあったっけ? 爪がぶ厚いし白く濁ってきている。など新しい発見もあるかもしれません。
お子さんや自分の肌に関心を持つことがスキンケアの大きな一歩になります! ぜひ実践していきましょう
院長 藤本 智子
蕁麻疹 登山中の植物にご注意を② 回答
カテゴリー:アレルギー科 , クリニック , 一般皮膚科 , 救急疾患 2019年05月18日
これは、皮膚科の教科書に載っているあの植物では・・・・・と、あとで調べて気が付きました。答えは、イラクサです。
イラクサは、別名蕁麻(じんま)と呼ばれ、これが蕁麻疹の名前の由来なんですね。とげのなかに、蕁麻疹を起こすヒスタミンという成分が入っていて、その成分が腫れやかゆみ、成分が多い場合には痛みも引き起こすという、、、、東京都健康安全研究センターのHPにも、アウトドアで気を付けたい植物として載っていました。
http://www.tokyo-eiken.go.jp/assets/issue/health/webversion/web21.html
なるほど。これは皮膚科医として自分でも体験しなくては(家族の症状の経過をみた後でやるという、、、今後の家族関係に波風をたてかねない発想ですね。。。)と思い立ち、翌日の登山はイラクサを探しながらの山登りになりました。目を皿にして足元ばかりをみて数分でーー、ありました!
さらさらと腕に触れました。と、その瞬間刺されました。(マネすることは決しておススメいたしません。)
イラクサに触れた瞬間、“いったーーーい。” こりゃ子供は泣くわ、という痛みでした。
その後すぐ皮膚が腫れてきて、本当に蕁麻疹がでてきました。約30分ほどで発疹は消退。
結論:ハイキング、登山は長そで、長ズボンを履きましょう!
やはり空気がいい中、登山をするのは心身ともにリフレッシュになります。しかし、万一の場合を考え事前の準備を怠らずに、計画的に登りたいと思いました。
皮膚科で受診される蕁麻疹は、原因がわかるものよりも、原因がはっきりわからないもののほうが割合が多いです。体内で蕁麻疹を起こすヒスタミンを中心とした物質がでていることから起こります。体調が悪い時、風邪のあと、ストレスや寝不足の時にも起こりやすいといわれています。症状の原因がわからなくとも、症状から診断をした後は、治療は抗ヒスタミン薬の内服です。慢性の方も多いのですが、徐々に改善します。継続して内服をしていただくようお話ししています。
院長 藤本智子
蕁麻疹 登山中の植物にご注意を① -改装工事完了報告ー
カテゴリー:アレルギー科 , クリニック , 一般皮膚科 , 救急疾患 2019年05月17日
クリニックの改装工事が終わりました。長いGWを利用させてもらい、2週間の間ご迷惑をおかけしました。おかげ様で順調に工事が完了し、13日からまた診療を再開させていただきました。混み合う状況については改善を重ねていきたいと日々検討中で少しずつ案を実行中です。今後ともどうぞよろしくお願いします。
さて、今回GWでは趣味の登山・・・まではいかないですがハイキングに埼玉の山にでかけました。初日は四阿屋山(あずまやさん)、2日目は両神山(りょうかみさん)です。いつもリュックをしょって水筒をいっぱいにして水分を大量にもち、保存食(チョコやスナック菓子、菓子パン)を持ちでかけます。今回は友人家族とでかけました。子供は2人連れです。順調に山道を登っていくと、まず夫が“いててて・・・・なんだこれ!”、続いて娘(未就学児)が“痛い、ぎゃーーー、●▲$□・・・号泣”と、事件が起こりました。なにごと!大変!とかーちゃん(私)がかけつけます。
すると、なんということでしょう。夫(半ズボン)、娘(半そで)の皮膚露出部に膨疹(ぼうしん)≒膨れた状態の皮膚が!
そしてその近くにはなにやらとげとげしい草が群生していました。。。
ものすごい数のとげとげが、茎や葉の裏にびっしりとついていますね
はい、私皮膚科分野担当係として、まず娘はドクターストップ、持っていた塗り薬をして絆創膏をぺったん。今後の登山に備えました。
しかーし、この植物の棘、刺されると痛みと蕁麻疹のようなふくらみがでるとは、、、、キラリ。“ふーむ、においますね(おしり探偵風)”と、皮膚科医として探求する心のほうが勝ちました。。。。まず、夫には、症状的にドクターストップになっていないことを説明し、ちょっとお気の毒ではありますが、どういう経過をとるかそのままでいてもらうことにしました。
そして、その症状の経過として、その後30分から1時間くらい痛みの感覚が続き、腫れも半日は残りました。さて、この植物はなんでしょうか?
続く・・・・・・・・
院長 藤本 智子
花粉皮膚炎について取材を受けました 資生堂dプログラム
カテゴリー:アレルギー科 , メディア取材など , 一般皮膚科 2019年01月31日
今年も花粉の飛散予測が発表されました(日本気象協会より)。それによると、東京地方のスギ花粉飛散量は通年通り。飛散時期は2月中旬と予測されていました。予測よりも少し前から実際には飛散し始めますので、そろそろ花粉対策をし始めるのがよいでしょう。クリニックにも、なんだか目がかゆくなってきた。鼻がムズムズしてきたという患者さんが今週いらっしゃっていました。
春はスギ花粉の飛散期と時期を同じくして、顔面に皮膚炎を起こす人が例年多く来院されます。スギ花粉症の時期に、顔が痒くなり紅くなりのトラブルを、皮膚科では‘スギ花粉皮膚炎’`花粉皮膚炎’と診断することがあります。今回は、敏感肌の方でも使えるというコンセプトで作られている ‘資生堂 dプログラム’ サイトの中で、‘花粉皮膚炎’ についての取材のお仕事をいただきました。
資生堂さんは、花粉の少ないスギなどに植え替える「花粉の少ない森作り」をしている東京都の支援をされているとのことです。
このような地道な活動が実って、将来花粉が少なくなると日本に過ごしやすい春が訪れお花見も心から楽しめるかもしれませんね。
https://www.shiseido.co.jp/dp/suginoki_cp/report1/ ← 花粉皮膚炎について 取材を受けました
スギ花粉、顕微鏡で検索すると、スギ花粉の写真が出てきますが、1個の突起をつけた丸い形をしています。大きさは約30㎛。人間の髪の毛の直径1mmと比べると非常に小さなものですが、目や鼻などの粘膜に付着するとその外側の殻が破れて、アレルゲンとなる物質が放出され流涙、くしゃみ、鼻水といったつらい症状を起こします。顔面の皮膚ではどうでしょうか?皮膚のバリアがしっかりと整っていたら、花粉は侵入しないでしょうが、その時ついた皮膚の状態が乾燥していたり、ひげ剃りで傷ついていたり、アトピー性皮膚炎で炎症があったりで万全な皮膚の状態でなかったとしたら、皮膚炎を起こしてしまうでしょう。
飛散ピークには車のガラスにびっしりと張り付くくらいの花粉を目にしますが、自分の顔面も同様に花粉びっしりだったら。。。。想像しただけで痒くなります。
飛んでいる花粉を寄せ付けない対策(マスク、ゴーグル)をする、家に花粉を持ち込まない、皮膚のスキンケアも行うことで、アレルゲンの侵入を防げます。
さあ今日からスキンケア強化をしましょう。
院長 藤本 智子
そろそろ花粉の季節です 2018年春の花粉飛散予測
カテゴリー:アレルギー科 , クリニック , 一般皮膚科 2018年01月18日
クリニックにも、今月に入ってから毎日花粉が原因と思われる患者さんを診察するようになりました。日本気象協会が発表する花粉飛散予測ですが、1月16日発表の第3報では、前シーズンと比べると今シーズンは飛散が非常に多い、ただ、去年が少なかったので実際は例年通り という予報がでていました。
スギ花粉は本格的には1月下旬から2月になると爆発的に増えていくようですが、その前からも少量ながら飛散しているようです。花粉症の症状、鼻水、くしゃみ、鼻づまり、目のかゆみや充血。その他にも顔面のあかみ、皮膚炎、咳、頭痛、微熱などの症状もみられます。どれも日常生活で困る症状ですね。
また、花粉症は
・マツ目ヒノキ科のスギ、ヒノキ以外にも、
・ブナ目カバノキ科のハンノキ、シラカンバ
・イネ目イネ科のオオアワガエリ、カモガヤ
・キク目キク科のブタクサ、ヨモギ
など季節に飛散するものが変わっており、さらに近年、それら花粉との関連がある食物アレルギー(主に野菜、果物、ナッツ類)が多く報告されるようになってきました。
PFAS(花粉・食物アレルギー症候群)と呼ばれます。
“最近りんご、もも、いちごの果物を食べるとのどがいがいがするんです”といった人を調べるとハンノキにもアレルギーであり、アレルギー検査で確認できることもあります。
治療も、抗アレルギー薬の内服療法を主体として、最近はスギやダニには舌下免疫療法という治療選択肢もでてきました。
検査を行いながら、治療を選択してうまくこの季節を乗り切りたいですね。
院長 藤本 智子
日刊ゲンダイ 皮膚を科学する なぜ山芋の「とろろ」でかゆくなるの?その対処法は
カテゴリー:アレルギー科 , クリニック , メディア取材など , 一般皮膚科 2017年12月08日
皮膚が痒くなること多いですが、身近な「とろろ」でかゆくなる理由についての記事となりました。
https://hc.nikkan-gendai.com/articles/219009
この`皮膚を科学する’連載シリーズですが、身近な色々な疑問が毎週取り上げられて面白いです。
お時間のあるときに一読いただけたら嬉しいです。
院長 藤本智子
大人のアレルギー症状 ~今まで大丈夫だったので。は本当に大丈夫?
カテゴリー:アレルギー科 , クリニック , 一般皮膚科 2017年08月17日
皮膚科に受診される患者さんの多くは湿疹で来院されます。
皮膚は、私たちの内側を外側から守っている臓器ですが、わずか0.2㎜という厚さです。携帯電話の画面が壊れないように貼る保護フィルムの厚さです。非常に薄いのですが、絶えず基底層という部分で新しい細胞が構築され、積み重なっていって最後は自ら剥がれる(=垢となって排出される)サイクルを繰り返しており、1サイクルは約45日と言われます。この構造が壊れたらなにが起こるか想像してみましょう。
やけどや擦り傷などの怪我など、外からの力で皮膚が少しでも傷ついた時、少しの刺激でも痛みを感じ傷の存在を思い出させてくれます。表皮の直下には知覚神経が網のようにその手を伸ばしていて、痛みや痒みを起こして私たちに外敵がきたよーと知らせてくれていて、あまり傷に触らない、傷つけないようにして傷が治るのを助けてくれています。さらに、不法侵入の犯罪者(外来物質)を探して逮捕する警察のような免疫担当細胞(ランゲルハンス細胞)、外来物質を食べるマクロファージなどが守ってくれています。
ところが、慢性に傷ついている場合はどうなるでしょうか?例えば水仕事がかかせない主婦や、飲食店の方、美容師さんなど、通常よりも手にダメージが加わる方の中には手湿疹の方は多くおられます。皮膚の構造が壊れた状態で毎日同じものを使っている状況があると、徐々にその物質を敵とみなしたとき、アレルギー反応が始まります。
・パン屋さんの小麦アレルギー
・魚屋さんの魚のアレルギー
・毎月髪染めをしている方の染料によるアレルギーなどは、症状とお話しからわかりやすいのですが
・口紅をしている人の中でマカロンのアレルギー(コチニール色素による)
・牛肉アレルギーの方の抗がん剤アレルギー(α-gal)
・特定の洗顔石鹸を使っている人で小麦アレルギーなど
毎日皮膚に使用していたものでアレルギーを発症し、思ってもみなかった関連がある食べ物のアレルギーの症状がでることもあります。
このような事実から、皮膚科医はうるさく保湿、スキンケアをと患者さんにお話しするという結果になります。診察室での保湿の話は何回もきかれて耳にタコとは思いますが、どうぞご容赦ください。
まずは、経皮感作=皮膚のバリアが壊れるところから始まるアレルギー という導入のお話しでした。
ふくろう皮膚科の標語
I love スキンケア・You love スキンケア・We love スキンケア
予防できるアレルギーは、自分の行動から。
皮膚のバリアを壊さない、守るためにできること、引き続き話題にしていきたいと思います。
関連するちえぶくろうも共にお時間のあるときにお目通しいただけると幸いです。
院長 藤本智子
顔の湿疹、接触皮膚炎、かぶれ、日焼け
カテゴリー:アレルギー科 , クリニック , 一般皮膚科 2017年05月25日
“今まで使用していた化粧品なのに、急に合わなくなったんです”“顔の皮膚がすぐに紅くなったりかさかさしたりします”
というお話しはよく診察室で聞かれます。さらに最近は日差しが強くなり紫外線の強さが急に高くなる季節。日焼けのためなのか、日焼け止めによかれと思って使用した化粧品が原因なのかわからなくなることもしばしばです。
私自身、先週末の日光が降り注ぐ休日に久々に日焼け止めを使用したその日の夜に顔のかゆみ、翌日には顔全体が真っ赤になってしまいました。以前も使用した時に違和感のあった日焼け止めを使用していたため、今回ははっきりと、使用した日焼け止めによる接触皮膚炎と診断できました。日焼けもかぶれも、原因事象から24時間から48時間後に反応がピークを迎えますので、探偵のように赤くなる前の行動を聴取すると、原因発覚の手がかりとなります。普段から使用している化粧品、長年使っている髪染めなどもある日合わなくなってしまう可能性があります。原因特定には、パッチテストという方法を行うことがあります。怪しい物質をシールにして背中に貼って確認するのです。慢性化した湿疹や金属アレルギーの検索にもこの方法を用いることがしばしばあります。ご興味ある方は診察時にご相談ください。
当院でも皮膚にやさしい化粧品を扱っていますが、万人にかぶれを起こさない製品というものはありません。高い化粧水を購入される前には、試供品をいただいて、かぶれがないか使用してからがお勧めです。
院長 藤本智子
4月29日ふくろう皮膚科内覧会 ~赤ちゃんから始めるアレルギーの予防~
カテゴリー:アレルギー科 , クリニック , 一般皮膚科 , 小児皮膚科 2017年05月18日
4月29日に、ふくろう皮膚科内覧会が行われました。
この地に根付いた診療を行っていく披露の場ということで、クリニックを開放し、待合から診療スペースまですべてをみていただく会が内覧会です。
しかし、地域に貢献できるクリニックになっていきたいという思いから、この日は内覧会の中で「赤ちゃんからできる食物アレルギーの予防」と題したミニ講演も同時に開催しました。これは特に私が診察室を超えて広く伝えたかった話題です。最近の研究で、生まれた時からきちんとスキンケアとして保湿をした赤ちゃんのほうがしていない赤ちゃんと比べてその後のアレルギー発症率が低いという内容です。すべてのアレルギーが予防できるわけではありませんが、受け身でなく、我々が自分で行える積極的な予防が保湿だというお話。なんとなくスキンケアって大事と半信半疑ではありません。今日からでも行ってほしいというメッセージをこめました。
池袋西口ふくろう皮膚科クリニックは、I love スキンケア・You love スキンケア・We love スキンケアを標語として、スキンケアという行動が自分や相手、家族との大切な関係をはぐくむとてもすてきな習慣になっていくことを願って、日々丁寧な診療を提供していきたいと思います。保湿剤はなにを使ったらいいの?いつ、どのくらいぬればいいの?などなどの質問はどうぞお聞きください。
当日は多くの方に参加いただき、その場で普段お悩みの皮膚症状などもお聞きすることができました。
診察室だけでは伝えられない内容も盛り込んで、今後もちえぶくろうを発信していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
院長 藤本智子