2019-01-31

花粉皮膚炎について取材を受けました 資生堂dプログラム

今年も花粉の飛散予測が発表されました(日本気象協会より)。それによると、東京地方のスギ花粉飛散量は通年通り飛散時期は2月中旬と予測されていました。予測よりも少し前から実際には飛散し始めますので、そろそろ花粉対策をし始めるのがよいでしょう。クリニックにも、なんだか目がかゆくなってきた。鼻がムズムズしてきたという患者さんが今週いらっしゃっていました。

春はスギ花粉の飛散期と時期を同じくして、顔面に皮膚炎を起こす人が例年多く来院されます。スギ花粉症の時期に、顔が痒くなり紅くなりのトラブルを、皮膚科では‘スギ花粉皮膚炎’`花粉皮膚炎’と診断することがあります。今回は、敏感肌の方でも使えるというコンセプトで作られている ‘資生堂 dプログラム’ サイトの中で、‘花粉皮膚炎’ についての取材のお仕事をいただきました。

資生堂さんは、花粉の少ないスギなどに植え替える「花粉の少ない森作り」をしている東京都の支援をされているとのことです。

このような地道な活動が実って、将来花粉が少なくなると日本に過ごしやすい春が訪れお花見も心から楽しめるかもしれませんね。

https://www.shiseido.co.jp/dp/suginoki_cp/report1/  ← 花粉皮膚炎について 取材を受けました

スギ花粉、顕微鏡で検索すると、スギ花粉の写真が出てきますが、1個の突起をつけた丸い形をしています。大きさは約30㎛。人間の髪の毛の直径1mmと比べると非常に小さなものですが、目や鼻などの粘膜に付着するとその外側の殻が破れて、アレルゲンとなる物質が放出され流涙、くしゃみ、鼻水といったつらい症状を起こします。顔面の皮膚ではどうでしょうか?皮膚のバリアがしっかりと整っていたら、花粉は侵入しないでしょうが、その時ついた皮膚の状態が乾燥していたり、ひげ剃りで傷ついていたり、アトピー性皮膚炎で炎症があったりで万全な皮膚の状態でなかったとしたら、皮膚炎を起こしてしまうでしょう。

飛散ピークには車のガラスにびっしりと張り付くくらいの花粉を目にしますが、自分の顔面も同様に花粉びっしりだったら。。。。想像しただけで痒くなります。

飛んでいる花粉を寄せ付けない対策(マスク、ゴーグル)をする、家に花粉を持ち込まない皮膚のスキンケアも行うことで、アレルゲンの侵入を防げます。

さあ今日からスキンケア強化をしましょう。

 院長  藤本 智子