2022-05-23

2022年5月22日 ラピフォートワイプ承認記念講演会

2022年5月23日に原発性腋窩多汗症に対して保険適用となる外用薬、ラピフォートワイプが発売されることになりました。本日はその発売直前承認記念講演会ということで、コロナ禍になって久しく行われていなかったリアルでの会が行われ、その講演会で座長と講演を担当させていただきました。本当に久しぶりのリアルとWebのハイブリッド開催でありましたが、リアル会場には300名弱の全国からの皮膚科の先生方が、webの登録の先生は16000名❕(東京ドーム並み⁉)の登録数の先生方が、日曜日の午前中という忙しい時間帯の中でも参加され、医師の立場においても確実に多汗症に対して関心が高まっていることが実感できました👏👏👏

総合座長の東京医科歯科大学名誉教授 横関博雄先生がエンディングでおっしゃられていましたが、2005年に発汗外来を開設した時には多汗症という疾患の認知も低く、治療をしたくても病院を探せなかった頃から、ようやく治療選択肢が広がり患者さんが自身で治療を選択できる時代に入ってきたこと、私も当初から汗の疾患の診療に関わらせていただき、感無量の会となりました。

これで原発性腋窩多汗症に対しての治療は、保険適用の抗コリン薬の塗り薬が2剤揃いました❕患者さんの困りごとに応じ、ライフスタイルに合わせた治療が選べるようになり、ますます汗で悩まない生活への道が開けてきました。

今後も手の汗や頭部顔面の汗など、まだまだほかの部位の汗で困っておられる方はたくさんいらっしゃいます。それぞれの部位への治療選択肢がこれからも開発され、世の中にでてくることを期待しつつ、明日からふくろう皮膚科クリニックにおいてもラピフォートワイプが処方できるようになりますのでお悩みの症状に合わせた治療を提案していきたいと思います✨

演者の小杉町クリニック稲澤美奈子先生と、遭遇率が高い秋葉原スキンクリニック堀内祐起先生、めぐろ皮膚科クリニック深野祐子先生、マルホ株式会社杉田社長と講演会を記念してパチリ
当日の式次第
2022-04-27

2022年4月22-24に行われた第38回日本臨床皮膚科医会総会・臨床学術大会in鹿児島へ

久しぶりの投稿になります。桜が散り、花粉の季節が過ぎて、じめじめした梅雨の時期に突入しそうな気配のこの頃です。ふくろう皮膚科では、一般診療を行っておりますが、この季節汗💦でお悩みの方が来院されることも多くなってくる季節でもあります。

今回は学会発表と講演演者としての2つのお役目をいただき、緊急事態が解除された時期であったため、鹿児島の臨床皮膚科医会の総会に✨2年くらいぶりのリアル参加✨してきました。鹿児島の会場には多くの皮膚科の先生方が集われており、講演の質問なども会場でお顔を合わせてお話ができるのが本当に幸せなことだと感激してきました。

今回のランチョンでは、東京医科歯科大学で長年、公私ともにお世話になっている埼玉済生会川口病院皮膚科部長の高山かおる先生(とてもご高名で、0歳から100歳まで歩ける足のための、足育研究会の代表理事も務められています)と、これまた医科歯科大学の後輩で、ふくろう皮膚科の診療も一時手伝っていただいていて、今は武蔵小杉で小杉町クリニック皮膚科形成外科の副院長をされている稲澤美奈子先生と、3姉妹でセミナーをしました👏

汗の診療の中で、特に腋窩多汗症においては保険診療で治療可能エクロックゲル、さらに5月末にはラピフォートワイプというお薬も加わることになりますので、ますます患者さんご自身のライフスタイルによって治療を使い分けることができる時代に入り、汗のことでお悩みであれば、近くの皮膚科の先生に相談していただけるようになってきています。

一方でです。最近、新聞や雑誌の取材も増えてきているのですが、汗が悪いものというイメージも行き過ぎるのはよくないなということも感じることがあります。体温調節には絶対必要ですし、湿度が高い梅雨のまさしく今のような季節、急に気温上昇すると熱中症が増えるように、普段から汗をかきやすくトレーニングすることは大切でもあります❕

嫌汗にはならず、上手に汗と付き合っていく方法を考えていきましょう。

以下余談です。

鹿児島には初めて行ったのですが、少し観光もしてきました。お茶でも有名な知覧ですが、太平洋戦争の時には特攻隊の約半分の方が飛び立った地でした。『知覧特攻平和会』に足を運びました。14歳から入隊した少年が3年たつと、戦闘機に乗って飛行できる軍人に育つこと、圧倒的に物資がないと、だれもが感じている負け戦の中、日本軍が考え出したのはこの若い少年たちに精神論を背負わせ特攻隊とし、その姿を日本全国民にむけた精神的団結を保つための一つの策であったことが記録として保管されていました。将来があった若者が、どうしようもない歴史の中で、大きな組織(ここでは国家)に振り回されるとき、個人という弱い存在がどう考えるのか、生き方も選べません。少年たちの手紙から苦悩がちらり見えました(きっと本心もか書けなかったでしょうから行間からちらりです)。決して昔のことでなく、今現在も同じことが世界の国々でおこっています。この日本の未来を考える時に私たちが今なにができるのか、本当に考えさせられました。

また長くなりましたが、学会では多くの皮膚科の先生方と意見交換や知恵をいただきました。また日々の診療にも生かしつつ、診療をしていきたいと思います。お付き合いいただきありがとうございました。みなさまもお体に気を付けてください🥰

知覧武家屋敷の庭のハートの置物

2021-10-03

2021年10月3日 皮膚の日記念市民公開講座で  講演・演者を務めました

11月12日は何の日かご存じでしょうか?答えは、皮膚科にとっては大切な日で、《いいひふ》の日です。そのいい皮膚の日に因んでのイベント、市民公開講座が毎年開かれているのですが、今年は20年目の記念すべき年となりました。今年のテーマは、「正しいスキンケアでバリア機能アップ」というテーマで、演者の一人として大役を頂きました!

お題は、「汗の役割~汗とのよい付き合い方」です。皮膚に汗が必要な理由、体温調節や保湿作用、抗菌作用などがあるのですが、いい汗をかくために普段から行っていけることなどを紹介しつつ、汗の重要性についてお話しさせていただきました。私が普段考えている汗への思いも組み込みつつ(妄想と空想をちょっぴりロマンに乗せて風🌈 なんのこっちゃみていただけたら伝わると思います)、事前準備に力をいれてきたので今日のビールは各段美味しかったです✨ 汗について少しでも理解が深まったら幸いです

日本臨床皮膚科医会 会長の江藤隆史先生からは皮膚バリアの重要性と効果的な外用療法について、同医会常任理事の高山かおる先生からは、皮膚の役割とスキンケアについてそれぞれ講演いただきました。最後の討論会では、経験豊かな2人の先生と共に、視聴のみなさまから事前にいただいた質問についてぶっちゃけトークという(しかし正しい知識をもとにしています)、台本なしの討論会を行いました。

診察室では接する人はどうしても限られてしまうのですが、このような機会を頂きwebを通じて多くの方々(事前登録で2300人超え)と触れ合えたことを経験できて非常に貴重な体験をさせていただきました。また、診察室で、講演みますよ✨と応援してくださった患者さんもおられ、力を頂きました(^^)/ありがとうございました。

今回の講演会、日経でアーカイブ配信を10月5日から11月12日まで予定されています。お時間があれば、ぜひご視聴いただければと思います。配信後またお知らせします。

https://channel.nikkei.co.jp/hifu2021/

2020-11-25

原発性腋窩多汗症の新薬エクロック®ゲル5%が発売されます

2020年11月26日、世界に先駆けて、本邦初のソフピロニウムを主成分とした原発性腋窩多汗症の、塗る!治療薬、その名も エクロック®ゲル が処方できるようになります👏👏👏

実はワタクシこの外用薬、2015年くらいからでしょうか、開発に関わらせていただいておりました。日本で行った治験場所にも、ふくろう皮膚科クリニックが含まれまして、来院された患者さんも参加していただいております。あれから数年かけて見事、安全性と有効性が証明されこのたび日本で新しい外用薬が誕生しました!

今までなかなか多汗症の治療が普及しなかった大きな理由の一つが、どこでも処方できる薬がなかなかなくて、先生方も治療したくてもできなかった‼というものでしたので、保険適用で、処方箋で薬局でもらえる外用薬がでたということは、非常にインパクトがあります。患者さんたちも、腋窩多汗症でお困りの方がおられたら、まず近所のクリニックや診療所で治療ができる時代になりましたヽ(^o^)丿

2020東京支部 ランチョン エクロック®ゲル

少しずつ多汗症の認知度は高まってきているのを感じていますが、これから一気に診療できる場所が全国の保険診療をする医療機関になったことで、汗で日常生活に支障がでている、自分の力を発揮できないと感じている人はぜひ相談をしていただけたらと思います。これからこの薬に関連した講演会が多く続きますが、多汗症の理解が深まっていくように伝えられること、これからも行っていきたいと思います。                  院長  藤本智子

2020-07-01

2020年 6月 第119回日本皮膚科学会総会 巻き爪のメカニズムについての研究

6月4日、日本皮膚科学会総会で発表を致しました。京都で開催の予定でしたが、コロナの影響ですべてオンラインでの発表となりました。発表内容は、東京医科歯科大学皮膚科フットケア外来でおこなった巻き爪に関する臨床研究についてです。

巻き爪は足のトラブルの中でも日常的に比較的多い疾患で、症状がひどくなると歩行時に痛みを生じ困っている方もたくさんいらっしゃると思います。

今回の臨床研究では、巻き爪の発生メカニズムに関係すると思われる項目について検証しました。その結果、外反母趾などの足の変形、足や足の指の関節の動き、そして歩き方などが、巻き爪と関係することが示唆されました。

巻き爪は爪のみの問題ではなく色々な要素が複雑に絡み合って発生しています。そのため、治療については、爪の矯正だけではなく、歩行姿勢や筋力トレーニングなど総合的な取り組みが重要と思われます。

子どもからご高齢の方まで、巻き爪で悩まれる方は日常的に多く外来に来院されます。今までも、問診では感じていましたが、その発症には複合的な要因があることを明らかにした発表でした。当院では、爪の切り方や、基本的な日々のケアの指導などを行っております。診察の際にご相談ください。

副院長  伊藤 裕子