8月28日朝日新聞DIGITAL 「多汗症」学校や職場で支障も 変わる治療、保険適用の塗り薬も登場 の記事にヤフコメが多数投稿されたこと
8月28日の朝日新聞に連載で取り上げられた多汗症の記事がDIGITAL版となったものがヤフーニュースになりました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b3368cfa5de5cd13fccfad8163531f73ee60319
コメント投稿の数が多い❕さすがヤフーニュースの影響力は計り知れませんね。多汗症で悩まれている方々の生の声が非常に多く寄せられています✨その内容は・・・
今現在どこで相談をしようか悩まれている方、治療を色々して改善した方、十分な効果がいまだ得られない方、周囲の理解がなくて苦しんだ経験、学生の頃や若い時の経験を語る大人になった方、お子さんの多汗を心配される親御さん、、、、、全国の多汗症で悩む方のリアルがここにありますね。私だけでないのだと驚かれた方も多くみられました。
多すぎる汗で困ることはたくさんありますが、自分の力を発揮できないこと、これは学業や、仕事の場面でハードルになりますし、対人面で親しい関係を築くのに汗が障害になってしまうこと、しかし周囲の人や医療機関でも理解がないという環境に置かれているため不安で消極的になってしまいがちなことは日本のみならず海外でも報告されています。
これら多汗に関連した状況を改善していくために必要なこと、まずは受診をすれば適切に診断、治療を選べるような環境づくり。これは多汗症に保険治療選択肢も広がってきたためこれから充実していくと期待されます。もう一つは、多汗症(だけでなく汗をかくこと)の正しい理解を深めることだと思います。親しい家族、友達、学校の先生、職場で関わる人、電車や道端ですれ違うお互い名も知らない間柄の人々、みんなが多汗症のことを知り理解することで、お互いのことを思いやることができたら、多汗症は特別でなくなるのではないでしょうか?
そのためにできることを一つずつ行っていけたらと思いました。
コメントを書いたみなさんの思いが、伝えたい人々に届きますように❕❕
2022年6月27日付 日本経済新聞 朝刊掲載 科研製薬の広告に出演しました
2022年6月27日、例年より早い梅雨明けとなり、気温も急上昇したこの日、日本経済新聞 朝刊に科研製薬の広告が紙面を飾り、東京医科歯科大学名誉教授 横関博雄先生とともに、私もコメント登場しました。ワキ汗による経済損失が3120億円(年間3.7兆円❕)(ちなみに東京都の年間税収予想約5兆円)という、にわかに信じがたいメッセージですが、こちらはきちんとした論文になっておりますのでご興味がある方はどうぞ。DOI: 10.1111/1346-8138.16050
ワキ汗は、それ自体では学校や会社などを欠席することはないのですが、学校や仕事上でのパフォーマンスが30%程度下がってしまう(ワキ汗による汗しみが気になり、プレゼンなどがうまくいかない、友人関係などにも影響)、ワキ汗に対しての衛生用品へ金銭的負担も担っていることを明らかにした論文となります。連日の猛暑🌞💦必要以上に汗を避けようとする行き過ぎた嫌汗マインドは賛同しかねますし、気にならない人は汗の治療は不要ですが、多すぎる汗のことで人知れず悩み、毎日支障を受けている生活であれば、一度お近くの皮膚科で相談してみてください。
地球温暖化を感じるこの夏、体温調節に必要な💦は必要です。適度な運動や、必要な発汗はきちんとして暑熱順化をしていきましょう。筋トレや、夕方からのウォーキング、ジム、半身浴などおススメです‼
2022年5月22日 ラピフォートワイプ承認記念講演会
2022年5月23日に原発性腋窩多汗症に対して保険適用となる外用薬、ラピフォートワイプが発売されることになりました。本日はその発売直前承認記念講演会ということで、コロナ禍になって久しく行われていなかったリアルでの会が行われ、その講演会で座長と講演を担当させていただきました。本当に久しぶりのリアルとWebのハイブリッド開催でありましたが、リアル会場には300名弱の全国からの皮膚科の先生方が、webの登録の先生は16000名❕(東京ドーム並み⁉)の登録数の先生方が、日曜日の午前中という忙しい時間帯の中でも参加され、医師の立場においても確実に多汗症に対して関心が高まっていることが実感できました👏👏👏
総合座長の東京医科歯科大学名誉教授 横関博雄先生がエンディングでおっしゃられていましたが、2005年に発汗外来を開設した時には多汗症という疾患の認知も低く、治療をしたくても病院を探せなかった頃から、ようやく治療選択肢が広がり患者さんが自身で治療を選択できる時代に入ってきたこと、私も当初から汗の疾患の診療に関わらせていただき、感無量の会となりました。
これで、原発性腋窩多汗症に対しての治療は、保険適用の抗コリン薬の塗り薬が2剤揃いました❕患者さんの困りごとに応じ、ライフスタイルに合わせた治療が選べるようになり、ますます汗で悩まない生活への道が開けてきました。
今後も手の汗や頭部顔面の汗など、まだまだほかの部位の汗で困っておられる方はたくさんいらっしゃいます。それぞれの部位への治療選択肢がこれからも開発され、世の中にでてくることを期待しつつ、明日からふくろう皮膚科クリニックにおいてもラピフォートワイプが処方できるようになりますのでお悩みの症状に合わせた治療を提案していきたいと思います✨
2022年4月22-24に行われた第38回日本臨床皮膚科医会総会・臨床学術大会in鹿児島へ
久しぶりの投稿になります。桜が散り、花粉の季節が過ぎて、じめじめした梅雨の時期に突入しそうな気配のこの頃です。ふくろう皮膚科では、一般診療を行っておりますが、この季節汗💦でお悩みの方が来院されることも多くなってくる季節でもあります。
今回は学会発表と講演演者としての2つのお役目をいただき、緊急事態が解除された時期であったため、鹿児島の臨床皮膚科医会の総会に✨2年くらいぶりのリアル参加✨してきました。鹿児島の会場には多くの皮膚科の先生方が集われており、講演の質問なども会場でお顔を合わせてお話ができるのが本当に幸せなことだと感激してきました。
今回のランチョンでは、東京医科歯科大学で長年、公私ともにお世話になっている埼玉済生会川口病院皮膚科部長の高山かおる先生(とてもご高名で、0歳から100歳まで歩ける足のための、足育研究会の代表理事も務められています)と、これまた医科歯科大学の後輩で、ふくろう皮膚科の診療も一時手伝っていただいていて、今は武蔵小杉で小杉町クリニック皮膚科形成外科の副院長をされている稲澤美奈子先生と、3姉妹でセミナーをしました👏
汗の診療の中で、特に腋窩多汗症においては保険診療で治療可能なエクロックゲル、さらに5月末にはラピフォートワイプというお薬も加わることになりますので、ますます患者さんご自身のライフスタイルによって治療を使い分けることができる時代に入り、汗のことでお悩みであれば、近くの皮膚科の先生に相談していただけるようになってきています。
一方でです。最近、新聞や雑誌の取材も増えてきているのですが、汗が悪いものというイメージも行き過ぎるのはよくないなということも感じることがあります。体温調節には絶対必要ですし、湿度が高い梅雨のまさしく今のような季節、急に気温上昇すると熱中症が増えるように、普段から汗をかきやすくトレーニングすることは大切でもあります❕
嫌汗にはならず、上手に汗と付き合っていく方法を考えていきましょう。
以下余談です。
鹿児島には初めて行ったのですが、少し観光もしてきました。お茶でも有名な知覧ですが、太平洋戦争の時には特攻隊の約半分の方が飛び立った地でした。『知覧特攻平和会』に足を運びました。14歳から入隊した少年が3年たつと、戦闘機に乗って飛行できる軍人に育つこと、圧倒的に物資がないと、だれもが感じている負け戦の中、日本軍が考え出したのはこの若い少年たちに精神論を背負わせ特攻隊とし、その姿を日本全国民にむけた精神的団結を保つための一つの策であったことが記録として保管されていました。将来があった若者が、どうしようもない歴史の中で、大きな組織(ここでは国家)に振り回されるとき、個人という弱い存在がどう考えるのか、生き方も選べません。少年たちの手紙から苦悩がちらり見えました(きっと本心もか書けなかったでしょうから行間からちらりです)。決して昔のことでなく、今現在も同じことが世界の国々でおこっています。この日本の未来を考える時に私たちが今なにができるのか、本当に考えさせられました。
また長くなりましたが、学会では多くの皮膚科の先生方と意見交換や知恵をいただきました。また日々の診療にも生かしつつ、診療をしていきたいと思います。お付き合いいただきありがとうございました。みなさまもお体に気を付けてください🥰
2022年5月15日14:00-14:50 500名限定 Web市民公開講座 相談したいけどなかなか相談できない ワキの話 開催
2022年5月15日14:00ー14:50 500名限定 Web市民公開講座 相談したいけどなかなか相談できない ワキの話 が開催され、2人の医師による講演を予定しております。藤本院長は前半演者を務めます‼ 汗のことで病院を受診するにはハードルが高い(*ノωノ)、遠方にお住まいでなかなか来院できない😢という方にも、この機会に汗のことについて、また治療について、お話しを準備ししっかりと伝えられる機会になればと思っております。お時間がある方は是非下記からお申込みください。
・Web限定(Zoomウェビナー配信)
・事前登録制 先着500名様 ・お申込みはこちらから https://e-webseminar.jp/wakiase
当日プログラム(順番順)
■なかなか相談できない汗のはなし 藤本智子(池袋西口ふくろう皮膚科クリニック 院長)
■なかなか相談できないニオイのはなし 堀内祐紀(秋葉原スキンクリニック 院長)
●問い合わせ先:市民公開講座運営事務局代行 株式会社サンプラネット
メールアドレス:e-ils@sunpla-mcv.com
電話番号:03-5978-5657(受付時間 平日:10:00~15:00 / セミナー当日:13:00~15:00)
※新型コロナウイルス感染症感染拡大に伴い、現在テレワークを実施しております。
可能な限りメールでのお問い合わせにご協力をお願い申し上げます。