水いぼの季節になってきました~お父さんお母さんへのメッセージ~
毎日暑くなってきました💦今年は早すぎる夏の到来ですね。
暑くなると多い皮膚科疾患。今日は『水いぼ』のお話しです。
水いぼは、専門用語で伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)と言われるウィルスが皮膚に感染して起こります。見た目は表面がつるつるして、少し光沢があり、大きさは1~5mm程度のぶつぶつです。ウィルスの接触感染でうつりますので、洋服から皮膚が露出する頻度が増える夏の時期に多くなり、肌のふれあいが多いこども、その兄弟などは特に感染する機会が多くなります。さらに、汗をかいたりして痒くなり掻いてしまうと水いぼが次々と増えてしまうことも少なくありません。自然に治ってしまうこともありますが、ただ、次々と増えて100個くらいになってしまうこどもがいるのも事実。。。。
さらに水いぼがあることがわかると、感染の観点から保育園や幼稚園のプールは禁止というケースが多いので、色々な考え方はありますが、やはり‘数が少ないうちに取ってしまう’ という方針をお話ししています。
水いぼの切除は痛みを伴いますので、当院では麻酔テープをお渡しし、事前に貼っていただくことで痛みを軽減し処置をしています。
しかし痛いのは誰でも嫌ですし、怖いですから、小さなこどもにとっては大きな試練であります。
先日も、初めて来院された4歳の男の子。クリニックのエレベータホールから大きな声で泣いてやってきました。彼にとっては人生で最悪。この世の終わりという思いでやってきた戦場です。今までも何回か水いぼの処置を経験していて、これから何が起こるのか分かっているようでした。こどもといえども、もうちゃんとわかる年頃。水いぼはとらないと増えるし、大好きなプールをお休みしなくちゃならないこともわかってます。でもやりたくない!!そんな彼になんとか伝えました。私たちは治したいんだということを。。。。。いっぱい汗をかいていっぱい涙がでちゃいましたが、最後、4歳の彼は動かずに先生の治療に協力してくれました。ほんとえらかったです。その日の1等賞、MVPです!まだもう少し水いぼは残っているので彼の試練は続きますが、終わらない戦いではないことを私たちスタッフ一同、一生懸命伝えていますので、これからも頑張ってくれると信じています。
お子さんを連れていらっしゃるお父さんお母さんにお願いします。いやがるお子さんを連れて受診させるのって本当に大変ですし、待合で泣いて他の人に迷惑がかかるとはらはらしてしまうと思います。さらにお子さん痛い処置をする姿を見るのは本当につらいものです。実際涙ぐんでしまうと思います。
こどもは体を張って頑張りますので、終わったらぎゅーーーっと抱きしめて、めちゃくちゃほめちぎってください!
こどもが大きく成長する夏。水いぼの体験もその成長に貢献できたらと願いながら、サポートしていきたいです。
院長 藤本智子
第117回 日本皮膚科学会総会 教育講演18 発汗診療
先週の6月1日午後と2日の診療を休診とさせていただきご迷惑をおかけしました。今年の皮膚科学会総会は広島大学の秀道広会頭のもとで行われ、
私は2日の午前中に教育講演18の座長、演者を務めてきました。昨年に引き続き総会での発表と今回は座長という大役をいただき、大変緊張する時間となりました。
今回はヒトの発汗機能について長年にわたる研究を行われてきた 大阪国際大学人間科学部スポーツ行動学科教授 井上芳光先生💦、発汗の専門外来を設置し診療を行っている愛知医科大学から柳下武士先生💦、蕁麻疹について精通されて、汗と蕁麻疹の深い関係などに造詣がある神戸大学皮膚科の福永淳先生💦、汗が関わる皮膚炎の関係について汗や汗をつくる汗腺の研究を精力的に行われている長崎大学教授室田浩之先生💦、(+ふくろう皮膚科から藤本)の講演でした。
ヒトの汗腺機能は鍛えられるものであり、発汗を避ける生活をしていると発汗機能が衰えてきますが、下肢からその順番は始まり徐々に上半身にむかっていくことは非常に示唆に富むと思いました。空調の効いた生活で汗を避けて生活をしていると、発汗機能が残る上半身優位の多汗という状態になることもあるということです。ただ、運動を続けると年齢を問わずに発汗機能は回復してくることもわかったので、筋トレと同じように発汗トレーニングは行っていくべきであり、適切な汗のかき方を目指すということが大切であると改めて認識しました。
とはいえ、徐々に蒸し暑い日も多くなり、当院では多汗症の患者さんが汗を止めたいということで来院されています。都市型の社会、温暖化、汗に対する不寛容な空気など、色んな社会的背景から多汗を苦にされる方は増えていると実感しています。患者さん一人一人に合わせた治療の提案をしていきたいと思いました。
他にも広島では皮膚の勉強のアップデートをしてきました。日々の診療に役立てていきたいと思います。
広島ではゆかたで街に繰り出すお祭りが行われていて、とってもにぎやかでした。代り映えのないポーズですね。黒くてみえません。
大学の医局の先生方と、なぜか大阪風お好み焼きをこの後食べに行きました。おいしかったです。
院長 藤本 智子
手足の多汗症の治療 イオントフォレーシス増設しました
気温が上昇してきて花粉症シーズンに入りました。と、同時に掌蹠(しょうせき)多汗症=手のひら、足の裏の多汗症の方も、本格的に手足の汗にお悩みの季節になってきました。
多汗症の治療については、段階的なアプローチが必要ですが、掌蹠多汗症の治療選択肢の中で水道水イオントフォレーシス療法は、週1回程度の継続通院をしていただくと、10回以内で一定の効果がみられてきます。当院では通院の患者さんが多くお待たせすることがありましたので、イオントフォレーシス療法を同時に3人治療できるように増設し、予約枠を時間ごとで設けて利用しやすいように改善しました。
今後も診療上の改善点については検討し、適宜解決していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
院長 藤本智子
帯状疱疹の方、多いです
久しぶりの投稿となりました。開院の時いただいた胡蝶蘭が再度花をさかせてくれました!
ここ2、3週間で帯状疱疹の受診の方が多くて驚いています。当院では20代から70代の方々まで、ここのところ連日帯状疱疹の方が受診されています。帯状疱疹は幼少時にかかった水痘が自身の免疫で抑えられていますが、風邪ひきをきっかけに、また寝不足などの疲れをきっかけに免疫状態が低下することで抑えきれなくなったウィルスが、知覚神経に沿って拡大し皮膚に到達すると水疱がでてくるという病気ですので、発疹がでてこない1週間程度は、原因不明にぴちぴちちくちく痛いという状態があります。さらに若い方では、痛みまでいかずに痒みという感覚で過ごされる場合もありますので、‘なにか湿疹ができた。かゆくて刺されたのかもしれない’といって来院される方もおられます。
帯状疱疹の治療薬として抗ウィルス剤の内服を早く飲んでいただくことが治療になります。内服では、去年から効果発現が早く、腎機能によらない新薬がでてきています。また、50歳以降の帯状疱疹は重症化して、神経痛がその後何年も残る場合があります。現在予防のための帯状疱疹ワクチンも受けることができます。
なぜ、今帯状疱疹が多いのか??
年度末で仕事が忙しい、連日寒さが続き体力が低下している、連日のオリンピック中継のチェックで忙しい、、、、、など、色々な背景があるのでしょうが、
免疫を落とさないように、食事と睡眠、栄養を偏らないでバランスよくとることは、健康を保つうえでやはり一番基本的なことです。もう少しで暖かい春がやってきます。あと少し、乗り切っていきましょう。
帯状疱疹の治療は早めに開始!!がその後の回復に重要です。ひとりひとりに合った治療法について説明させていただきます。
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院長 藤本 智子
そろそろ花粉の季節です 2018年春の花粉飛散予測
クリニックにも、今月に入ってから毎日花粉が原因と思われる患者さんを診察するようになりました。日本気象協会が発表する花粉飛散予測ですが、1月16日発表の第3報では、前シーズンと比べると今シーズンは飛散が非常に多い、ただ、去年が少なかったので実際は例年通り という予報がでていました。
スギ花粉は本格的には1月下旬から2月になると爆発的に増えていくようですが、その前からも少量ながら飛散しているようです。花粉症の症状、鼻水、くしゃみ、鼻づまり、目のかゆみや充血。その他にも顔面のあかみ、皮膚炎、咳、頭痛、微熱などの症状もみられます。どれも日常生活で困る症状ですね。
また、花粉症は
・マツ目ヒノキ科のスギ、ヒノキ以外にも、
・ブナ目カバノキ科のハンノキ、シラカンバ
・イネ目イネ科のオオアワガエリ、カモガヤ
・キク目キク科のブタクサ、ヨモギ
など季節に飛散するものが変わっており、さらに近年、それら花粉との関連がある食物アレルギー(主に野菜、果物、ナッツ類)が多く報告されるようになってきました。
PFAS(花粉・食物アレルギー症候群)と呼ばれます。
“最近りんご、もも、いちごの果物を食べるとのどがいがいがするんです”といった人を調べるとハンノキにもアレルギーであり、アレルギー検査で確認できることもあります。
治療も、抗アレルギー薬の内服療法を主体として、最近はスギやダニには舌下免疫療法という治療選択肢もでてきました。
検査を行いながら、治療を選択してうまくこの季節を乗り切りたいですね。
院長 藤本 智子