日刊ゲンダイ 皮膚を科学する 肝臓や腎臓の病気で皮膚に「かゆみ」が表れるのはなぜ?
皮膚の疾患でかゆみを伴うものはとても多いのですが、かゆみをおこす原因、そしてかゆみをおこす物質、伝達経路などは様々です。
今回は、肝臓や腎臓の病気とかゆみについてのお話しをさせていただきました。
肝硬変、透析などを含めた慢性的な腎機能低下状態では、かゆみ物質が体内を循環しており、通常のかゆみの治療をしても難治な場合があります。
https://hc.nikkan-gendai.com/articles/216763?page=1
かゆみと皮膚疾患の関係、奥深いテーマです。通常の生活でも、ストレス、睡眠不足、飲酒、風邪などで体調が思わしくないとかゆみを伴う蕁麻疹がでたり、アトピー性皮膚炎なども増悪してしまう傾向があります。
かゆみも体調のサインと受け止めて、体をいたわってください。
院長 藤本智子
日刊ゲンダイ 皮膚を科学する 食べてもいないのになぜ? 辛味成分に触れると温かい理由
今日は、皮膚科疾患とは少し別の話題で取材をうけました。
https://hc.nikkan-gendai.com/articles/215828?page=1
〇〇ラーメンの5辛を頼むととうがらし、沢山はいっていて一気に口の中が辛く、熱く、さらに痛みを感じませんか?私はそれに加えて額や頭部全体、首から上の部分からとめどなく汗が流れ落ちます。。。唐辛子のカプサイシンという成分を関知する受容体は、実は痛覚とも連動しており、そのような感じ方になります。また、メンソールがはいったガムをかむと、さわやかな感覚とともに、冷たい、ひんやりといった感覚も起こりますね。それも、メンソールを関知する受容器が冷感を感じる感覚器であることが分かっています。
辛いといったものは触ったり、食べると危険なことがありますね。毒だったり体に危害が加わる信号として、痛みに変換して進化したという説があります。
ただ、逆転の発想もまたしかり、難治性の神経痛に対してカプサイシン入りの軟膏を外用する治療も病院では行います。皮膚科では、帯状疱疹後に続く痛みに対して、カプサイシン軟膏を外用してその部分の痛みを治療します。当院でも行っている治療です。
ヒトの体の不思議、その中で皮膚の役割の不思議は本当に奥深くて、全てが理にかなって美しいなと感動します。
院長 藤本智子
日刊ゲンダイ 皮膚を科学する “鳥肌の話”
急に寒いところへでたり、恐怖を感じると、どうして“鳥肌”が立つのか。取材を受けました。
皮膚科に聞いた “寒い・怖い”でなぜ「鳥肌」は現れる?
https://hc.nikkan-gendai.com/articles/215352
どうぞお時間のあるときにお読みください。
池袋西口ふくろう皮膚科クリニック
千趣会 ベルメゾン商品のプレスリリースでの講演依頼 スキンケア ~肌に触れるものの重要性~
先日、8月24日に、株式会社千趣会が運営するベルメゾンの2017年秋冬新商品メディア向け説明会において、肌に触れるインナー選びの重要性について講演をさせていただきました。
http://kirei.woman.excite.co.jp/news/detail/20170901183833_myl023238
http://www.senshukai.co.jp/main/top/press/info/index.html
池袋西口ふくろう皮膚科クリニックでは、4月29日の内覧会にて、“赤ちゃんのスキンケアの重要性”についてミニ講演をさせていただきました(詳細は、ちえぶくろう、最初の記事をご参照ください)が、私自身、このスキンケアについては並々ならぬ情熱を注ぎたいと常日頃思っております。受診される患者さんの中には「またスキンケアの話ですか・・・、よく聞かされていてもうみみにタコなんですが( `ー´)ノ」という方もおられるかもしれません。
ただ実は、素肌に直接触れるインナー選びもそれと同じくらい重要なことに考えています。皮膚のバリアを壊さない=摩擦が少ない、寒さをしのげると同時に室内での発汗を速やかに逃がしてくれる、そんな素材が非常に好ましいと思っています。
ベルメゾンの秋冬は“ホットコット”というあったかインナーに非常に力をいれておられていました。ヒートインナーは近年、ちまたで欠かせないアイテムとなっていますが、その中で綿素材の含有率と、その素材選びにもこだわって作られたインナーであることを説明されていました。
このお話しをいただいたのは開院してまだまもないころでしたので、子供からご高齢の方まで、みんなの素肌をすこやかに保ちたいという当院の理念がこのような機会につながり、私自身非常にうれしいことでした。
もちろん我が家でも綿100%のホットコットを今年の冬は活用したいと思います。
院長 藤本智子
足に繰り返すたこ、魚の目、外反母趾について ~インソール外来をはじめました~
皮膚科へ受診されるかたで、足のトラブルの方は多く、本日はその話題にしました。
爪が変形した悩み、足底にたこや魚の目ができる悩みで、歩くのも困難になり来院されます。多くはやはり中高年の方のお悩みが多く、靴屋さんに通ったりされるもなかなか合う靴がなかったり、サンダルで対応されていたりする場合もみられます。
爪の変形の場合→爪の切り方切り方、歩き方、靴の選びかた、靴の履き方でおこる巻き爪、爪白癬による変形、循環障害の問題などが多いです
足底のたこ、魚の目の場合→ウィルス性疣贅と間違えている場合もあります。多くはその方の歩き方のくせがあって、正しい歩行ができておらず、結果的に外反母趾、開帳足、扁平足などの足変形があることで同じ部位に繰り返し何年もたこなどを繰り返します。
当院での加療は、
①爪が食い込んで痛い、たこや魚の目が痛くて、皮膚科に来院された患者さん、症状によって医師が削る用具で治療をしています。同時に正しい爪の切り方、自宅でできるフットケアの方法をお伝えしています。
②爪の治療に関しては、テーピング法やコットンパッキングといった保存的な治療から、超弾性ワイヤーやガタ―法、手術まで治療を選択します。
しかし、やはり何回も繰り返し同じ場所に症状が繰り返す方、毎月たこけずりで来院される方の中で、程度がひどい方、また、痛くて靴の選び方などわからない方に、インソールを専門家に作成してもらうことでその悩みが解決する場合もあり、このたび、月1回、義歯装具士の方にインソールを作成、その後のアフターケアをしてもらえる日を設けることとしました。まだプレオープンですが、また情報については今後触れさせていただきます。
本日は、先日型どりをしてもらった患者さんがご自分の靴をもって来院されました。
患者さんの足底の形を型どりし、その方のオーダーメードのインソールをつくります。納入の日には、しっかりとフィッティングして、微細な調整をしてもらいます。
この患者さんは、普段履かれるトレッキングシューズにインソールを入れたいというご希望でしたので、もってきていただき、インソールを靴にも合わせて履いてもらい本日は終了となりましたが、今後も違和感があった場合は適宜調整をいただくこととなりました。靴の選び方、また、正しい靴の履き方、歩き方について指導をしていただきました。
料金については、医師の診察の上、各患者様の症状により値段が変わります。
もちろん、インソール作成前にできることについて、しっかりと診療をしていきます。お困りの方は一度受診をお待ちしております。
院長 藤本智子