当院でのほくろ、しみ、皮膚腫瘍の治療について
開院から1か月半がたちました。ほくろとしみの相談も多い内容です。
まず、その病変が悪性か良性か診断を行い、切除がよいのか、レーザーが適応か、外用などで対応ができるものかをお話しして患者さんに選択していただきます。悪性が疑われる場合には診断のために病理組織学的検査を行いますし、当院で対応ができないと判断した時には連携病院に適切にご紹介をしています。
皮膚腫瘍切除、手術は毎日の診療の中で行っております。
レーザーは「エルビウムヤグレーザー」を備えており、傷跡が残りにくく、術後の傷も治りが早いものを備えています。
そのほか、首にぼつぼつできるスキンタッグと呼ばれるいぼ状のもの、頭や顔面にできる脂漏性角化症というしみからできたいぼについて、保険診療か自費診療になるかなど、なにかと気になる症状があれば、診察時にご相談ください。
院長 藤本智子
日本皮膚科学会総会 教育講演1-3 多汗症をいかに治すか
6月2日金曜日にはクリニックの休診をいただきご迷惑をおかけしました。
第116回日本皮膚科学会総会で、多汗症についての教育講演を行わせていただきました。皮膚科学会総会は日本で最大の皮膚科学会で、この日は全国の総合病院やクリニックの皮膚科が休診や短縮診療などしているところも多くあると思います。
教育講演1は汗が関与する疾患というセッションでした。
演者は大阪大学皮膚科准教授 室田浩之先生、神戸大学皮膚科講師 福永淳先生、浜松医科大学教授 戸倉新樹先生で、座長に杏林大学名誉教授 塩原哲夫先生、戸倉新樹先生という御高名な先生方の中で、私も皮膚科診療をしている医師にむけての多汗症の治療を広め、日本全国どこの地域でもスタンダードな診療ができるような内容を意識して準備、発表をさせていただきました。
当日は金曜日の朝一番にも関わらず、大きな会場に多くの先生方関係者が集まるセッションとなり、関心の高さが伝わってきました。
2010年に皮膚科学会において原発性局所多汗症診療ガイドラインが、2015年には改訂版が公布されましたが、私自身、他大学、他分野の多汗症の診療を行っている先生方とガイドラインを作成してきました。作成当初から現在に至るまでで感じることは、年々、着実に皮膚科医師の中で多汗症診療について理解が深まっていること、治療が普及してきていることです。
研究分野でも、発汗機序、発汗のメカニズムやその役割についての研究が非常に盛んになってきています。今後新しい治療に応用されるうえで非常に重要なのが、実験室での基礎研究や、患者さんの診療から得られる情報です。一人一人の症状を丁寧に診ていくことから新しい気づきがあると改めて思いました。
池袋西口ふくろう皮膚科クリニックは、引き続き患者さんに寄り添いつつ、よりよい診療を心がけていきます。
院長 藤本智子
日刊ゲンダイ 受診までの応急処置 “爪がはがれた”
5月31日(水)「日刊ゲンダイ」 受診までの応急処置 “爪がはがれた” に当クリニックの藤本智子院長が掲載されました。
爪のはがれ方により、切ったほうがいいのか、テープなどで補強すればよいのかなど対応を変えます。また、爪が割れやすくなったり、伸びなくなったりする時には白癬やカンジダといった感染症、乾癬や扁平苔癬や薬剤性などといった原因があることもあります。
爪も皮膚の一部です。どうぞご相談ください。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/206506
池袋西口ふくろう皮膚科クリニック
汗腺を鍛えて、いい汗をかこう!夏前に知っておきたい「汗」の話
Zookiesのコラムに、院長の取材が掲載されました。
今の季節の話題に合う内容となっております。お時間のあるときにご一読ください。
池袋西口ふくろう皮膚科クリニック
顔の湿疹、接触皮膚炎、かぶれ、日焼け
“今まで使用していた化粧品なのに、急に合わなくなったんです”“顔の皮膚がすぐに紅くなったりかさかさしたりします”
というお話しはよく診察室で聞かれます。さらに最近は日差しが強くなり紫外線の強さが急に高くなる季節。日焼けのためなのか、日焼け止めによかれと思って使用した化粧品が原因なのかわからなくなることもしばしばです。
私自身、先週末の日光が降り注ぐ休日に久々に日焼け止めを使用したその日の夜に顔のかゆみ、翌日には顔全体が真っ赤になってしまいました。以前も使用した時に違和感のあった日焼け止めを使用していたため、今回ははっきりと、使用した日焼け止めによる接触皮膚炎と診断できました。日焼けもかぶれも、原因事象から24時間から48時間後に反応がピークを迎えますので、探偵のように赤くなる前の行動を聴取すると、原因発覚の手がかりとなります。普段から使用している化粧品、長年使っている髪染めなどもある日合わなくなってしまう可能性があります。原因特定には、パッチテストという方法を行うことがあります。怪しい物質をシールにして背中に貼って確認するのです。慢性化した湿疹や金属アレルギーの検索にもこの方法を用いることがしばしばあります。ご興味ある方は診察時にご相談ください。
当院でも皮膚にやさしい化粧品を扱っていますが、万人にかぶれを起こさない製品というものはありません。高い化粧水を購入される前には、試供品をいただいて、かぶれがないか使用してからがお勧めです。
院長 藤本智子