2017-11-20

第81回日本皮膚科学会 東京支部学術大会 教育講演3 多汗症の治療

 

皮膚科学会会場の写真。今回は昭和大学の主催でした。

11月18日土曜日は、日本皮膚科学会東京支部学術大会が京王プラザホテルで行われ、その中で教育講演の演者をしました。50分しゃべれるのか。聴衆は来るのか。はらはらしましたが、結果的には会場に200人ほど(椅子の数から考えておそらく・・・)、いっぱいの皮膚科の先生方にお越しいただきました(^^)/

 

多汗症の診療は少しずつクリニックで行われるようになってきていますが、まだまだ十分に行われているとはいえない状況にあると思います。ただ、ここ最近、関心を持っていただける先生が明らかに増えていると実感しています。講演では皮膚科医師にむけた内容で、多汗症の診療がいつからでも始められるような内容で組み立て、会場の先生方の熱気も感じられました!今後も専門性は持ちつつ、日本国内の皮膚科の先生方と共有できるような方向性で活動ができたらと思いました。

もちろんふくろう皮膚科での診療に取り入れられる他の先生方の講演や、最新の皮膚科学についても学んできましたので、明日からの診療に生かしていきます。

 

 

そして自分のお役目が終わった第2部では、クリスマスイルミネーションで彩られる新宿の街で、、、飲み屋に直行し、至福の打ち上げをしました。

新宿のLOVEの前で。誰が誰だか。

何はともあれ充電もできましたので、年末まで頑張ってまいります。

院長  藤本 智子

2017-11-09

日刊ゲンダイ 皮膚を科学する 日焼けをするとなぜ黒くなるのか?

紫外線の肌への影響、もうご存じの方は多いと思いますが、乾燥、発がん、しわ、たるみの原因になることが知られています。今回はなぜ黒くなるのかについての取材でした。

https://hc.nikkan-gendai.com/articles/217235

最近皮膚科学会の中では『光老化』の啓蒙活動が活発です。

ただし、紫外線を避けるのが極端になると、ビタミンD3産生が低下し、骨粗しょう症になることもあります。木陰で30分程度の日光浴は必要であると思いますので、

レジャーや春から夏にかけての日差しが強い日に過剰な日焼けをしないようにきちんと日焼け止めや洋服選び対策をしたいところです。

また、皮膚科で行う紫外線療法などは、悪影響のリスクを考え、治療として有効性の高い狭い幅の波長がでるような機械を用いた治療ですので、安心して行うことができます。ご不明の際は診療の時いつでもお尋ねください。

 

院長 藤本智子

2017-11-08

日刊ゲンダイ 皮膚を科学する  肝臓や腎臓の病気で皮膚に「かゆみ」が表れるのはなぜ?

皮膚の疾患でかゆみを伴うものはとても多いのですが、かゆみをおこす原因、そしてかゆみをおこす物質、伝達経路などは様々です。

今回は、肝臓や腎臓の病気とかゆみについてのお話しをさせていただきました。

肝硬変、透析などを含めた慢性的な腎機能低下状態では、かゆみ物質が体内を循環しており、通常のかゆみの治療をしても難治な場合があります。

https://hc.nikkan-gendai.com/articles/216763?page=1

かゆみと皮膚疾患の関係、奥深いテーマです。通常の生活でも、ストレス、睡眠不足、飲酒、風邪などで体調が思わしくないとかゆみを伴う蕁麻疹がでたり、アトピー性皮膚炎なども増悪してしまう傾向があります。

かゆみも体調のサインと受け止めて、体をいたわってください。

 

院長 藤本智子

2017-11-07

ふくろうはどこに③ ゆれるふくろう編

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クリニックに新入り君がやってまいりました(‘ω’)ノ

少しの振動でゆらゆらと揺れてとってもかわいいです♩

頂き物ですが、アイデア力がすごいなぁ~とスタッフ一同感動しております!!

 

 

2017-10-19

日刊ゲンダイ 皮膚を科学する 食べてもいないのになぜ? 辛味成分に触れると温かい理由

今日は、皮膚科疾患とは少し別の話題で取材をうけました。

https://hc.nikkan-gendai.com/articles/215828?page=1

〇〇ラーメンの5辛を頼むととうがらし、沢山はいっていて一気に口の中が辛く、熱く、さらに痛みを感じませんか?私はそれに加えて額や頭部全体、首から上の部分からとめどなく汗が流れ落ちます。。。唐辛子のカプサイシンという成分を関知する受容体は、実は痛覚とも連動しており、そのような感じ方になります。また、メンソールがはいったガムをかむと、さわやかな感覚とともに、冷たい、ひんやりといった感覚も起こりますね。それも、メンソールを関知する受容器が冷感を感じる感覚器であることが分かっています。

辛いといったものは触ったり、食べると危険なことがありますね。毒だったり体に危害が加わる信号として、痛みに変換して進化したという説があります。

ただ、逆転の発想もまたしかり、難治性の神経痛に対してカプサイシン入りの軟膏を外用する治療も病院では行います。皮膚科では帯状疱疹後に続く痛みに対してカプサイシン軟膏を外用してその部分の痛みを治療します。当院でも行っている治療です。

ヒトの体の不思議、その中で皮膚の役割の不思議は本当に奥深くて、全てが理にかなって美しいなと感動します。

院長 藤本智子